陽のあたる場所2

こたろ

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心のシェルター

心のシェルター23

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"人生には無駄な経験など何一つない"ってよく言うけれど、私もまさにその通りだと思う。

浩志さんとの結婚生活は無駄な事なんて何一つなく、むしろ今の私の支えになってるのだからーー。


どんな結果であれ、人との出会いにはきっと意味があって、きっと無駄な出会いなんて何一つなくて…


だから……

もしこの先篤史と結ばれなかったとしても篤史との出会いもまた決して無駄なんかじゃないーーー。



何事も前向きに、そして感謝の心を忘れずにーーー


私はそう心に言い聞かせながら、ただただ篤史からの連絡待っていた……。



『篤史と会えますように!

加藤さん、どうかよろしくお願いします!』


私は天を見上げ、亡き加藤さんに祈りながら震える夜をなんとか過ごしていた……。



そして翌日の夜ーー


『黒田さんお久しぶりです。幸子です!

日曜から札幌の◯◯に住み始めました。

今日専務が帯広から戻ってくると聞いていたのでなんとか今日会いたいのですが

2日前から専務と連絡とれません。

何かあったのでしょうか!?』


結局、篤史から連絡来ることはなく、私は黒田さんにメールをしていた…。


『お疲れ様です!お久しぶりです!

専務とは、現場が違うのですが、今日帰るとは、言ってましたが、僕もしばらく連絡とってなくて

ちょっと確認してみます!』


『そうなんですね!?ありがとうございます!

でも専務にきいたら『今は幸子に会いたくない』と言われてしまいそうです(>_<)

図々しい頼み事で申し訳ないのですが、どうか直接黒田さん家に伺わせていただけませんか?』



『そうしてもらいたいのですが、僕は今北海道に居ないのです!

少し確認に時間下さい!m(_ _)m』
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