陽のあたる場所２

魔女の条件

魔女の条件33

「貰うだけ貰っとけば良かったのに（笑）」


「おいおいw 俺はそんな安い男じゃねぇかんなっ！！」


「そうゆう意味じゃなくてさw

多分篤史が受け取らない性格と分かっていて渡しただろうからさw

敢えて受け取ってみても面白かったかもね？（笑）」


「おいおいw 熊本行けってことか！？ww」


「アハハw 確かに受け取っちゃったらさすがに熊本行かなきゃダメか！？（笑）」


「そりゃそうだべ！？（笑）

お前も他人事だと思ってなんだか冷てぇなぁww」


「アハハっww

そんなつもりじゃないってばっ！（笑）」



私は篤史が喉頭癌だと知ってから、篤史にどう接した方がいいのか悩んでいた…。


あんまり私が心配し過ぎても、篤史が『お前に心配かけて申し訳ねぇ』って益々罪悪感を感じてしまいそうだし…


私はいつも通り明るく接していたけど、篤史の喉の調子は相変わらず良くならず……


『今日も朝から血が出てきた(TT)』

『昨日より喉が痛む(T-T)』


毎日そんなLINEばかり来るようになり、まるでどんどん悪化しているかのようだった…。


それから電話もしなくなり、篤史からはだんだん元気のないLINEばかりが続いていたけど……


『昨日お袋に会ってきた！お袋から例の書類の受け取ったよ！』


篤史のお母さんがついにハワイから帰国した！


『お袋が これを弁護士に見せて 早く終息させて 幸子さんと幸せに暮らしなさいとさ！』