陽のあたる場所２

噂の真相

噂の真相16

「アハハハっww

最後までやらかしてきたワケね（笑）」


本来、カバンを忘れるような人は社会人としてどうかと思われるけどw

今回は篤史の天然っぷりが吉と出たようだ（笑）



そんな篤史の天然話で盛り上がっていると、既にAPAホテルの目の前に着いていた。


すると……


『プルルルルっ♪』


今度は篤史のスマホが鳴り出した。



「もしかしてさっきの官僚さん！？

篤史まだ何か忘れ物でもしてたとか！？（笑）」


「……いや、

弁護士からだ…。


わりぃ、幸子ちょっと弁護士と話してくるわっ！

お前先に部屋に戻ってろ！！」


それから私は先に部屋に戻り、篤史の帰りを待っていた…。



もう調停は終わっているから、後は弁護士さんから結果を聞くのみだ……。



暫くすると、篤史は苦い表情をしながら帰ってきたーー。


「篤史、どうだったの…？」


「…っくしょうっ！

あの女、マジで腹立つわっ……！」


「篤史、落ち着いて…？

弁護士さんは何て言ってたの？」



「弁護士は今回”元カミさんは来ない”って予想だったんだけど、来てたらしいんだわ…。

したらよ、俺の”昔の話”を暴露されたらしいんだわっ！！


したら、調停員も手のひらを返すように元カミさんの味方についたみたいなんだわっ！！！」