陽のあたる場所2

こたろ

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恋の渦

恋の渦7

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俺はそう言って将吾くんに封筒を差し出した。


「……え?

何これ!?」


「そん中に現金4万円入ってる…。」


「……は!?」


「今日さ、ホントはAIR JAMのチケットをゲットする為に早退してたんだ(笑)」


「……え?」


「今日横浜スタジアム行ってさw

実はコレ……w」


俺はそう言いながら『AIR JAMチケット譲ってください』と書いたプラカードを袋から出し将吾くんに見せた(笑)


「……っ!?」


「今日横浜スタジアムでリハーサルとリストバンド交換があるからさ、コレ持って横浜スタジアム行ってw

いろんな人に声掛けたけど、結局時間があんまなかったし、譲ってくれる人がいなかったんだ…。


だけどさ、当日は突然来れなくなる人とか絶対に出てくると思うんだっ!

友達同士団体で来る予定だったけど1人だけ来れなくなって、だけどそいつのチケットは一応今日持ってきた、とかさ…w


だから…AIR JAMの開場時間より早めに行って、このプラカード下げてさ…

スタジアム前にいれば、絶対に1人くらいは譲ってくれる人がいると思うっ!!


しかも多分ハイスタのファンほど、チケットも定価のまま譲ってくれるかもしれないっ!


例えダフ屋行為をする人が相手だったとしてもこの4万と…

将吾くんが元々支払おうとしていた5万で計9万…。

多分公演始まったら一気に価値も下がるだろうし、なんならちょっと遅れて入るなら9万円あれば充分足りるハズだと思うっ!!


だから将吾くん、コレ持って行ってくれっ!

もう治さんには事情を話して、俺が勝手に明日は将吾くんを休みにしてもらった(笑)


だから仕事の事は気にしなくていいっ!!


だから…


明日は構わずAIR JAM行ってきてくれっ!!!」
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