陽のあたる場所２

正義のヒーロー

正義のヒーロー15

「……っ！！

…そっか……

そうだよね……？


社長名義じゃない気もするね…。

愛人名義の可能性もあるよね……。」


「だべ！？w

俺はそんな気がするんだわ（笑）」



「だとしたらヤバくない…？

篤史、借金地獄のまま会社引き継ぐことになるかもしれないじゃんっ！？」


「でもまぁよ、俺はなんとでもなるし、なんとかするさっ！

でもお前には苦労かけたくねぇっっ！！

だから今よ、山本の奴に熊本の件調べさせてる…。

今度山本と一緒に熊本に偵察に行くつもりだ。」


「大丈夫なの！？そんなこっそり調べたりして社長にバレたりしたら…」


「ボスにはハッキリ言ったさ！

『俺、熊本行きますからっ！俺が代表取締役なら、俺が支店観に行っても大丈夫ですよね？

俺その支店のこと調べますからっ！』

って言ったらよ、『あぁ、行ってくれても調べてくれても構わない』って言ってたからよっ！


とにかくよ、全部洗いざらいにして真っさらな状態でお前の事を迎え入れたいんだ。


もし借金がとんでもない額で、お前が俺とは幸せにはなれない…そう思ったとしたら

そん時ゃお前、俺の事を捨てろっ！！


でも俺は…

俺はどんな事があってもお前を愛してる！

だからこそ…愛してるからこそ、お前には迷惑かけたくねぇっ！！


 俺よりお前を幸せにしてくれる奴が他にいるなら、そっちを選んだ方がお前の為だっ！！

今、こんな状況になっちまって俺は幸子の旦那さんにも申し訳ない気持ちさ…。


……もしかしたら

このまま旦那さんといた方がお前は幸せなのかもしれないな……。」