陽のあたる場所２

思考と嗜好

思考と嗜好20

「うわぁ… そっちに走っちゃったんだ！？w

でもそんな夜に遊んでるなんて、子供４人もいるのにどうしてるの！？」


「みんなには『居酒屋で働いてる』って嘘ついてるらしいんだ…。

で、仕事行くからって母親に預けてるらしいのさ（笑）」


「なるほどねぇ…。

でもいくら大金が入ったからていえそんな使い方してたらお金も底付きそうだね（笑）」


「金に困ったらまたカラダでも売るんじゃねぇか？（笑）

だいたいよ、普通自殺したなら保険金なんて降りねぇべ？」


「いや、意外と降りる場合も多いんだよw

私結構そうゆうの調べてたし（笑）」


まさか自分が今まで自殺を考えていて調べてただなんて篤史には言えなかったけど…w


「え、マジ！？w そうなんだな！？

んでよ、自殺だったけどうちの会社の保険からちゃんとでてよ

他にも俺の勧めで加藤と俺で一緒に入った保険があるんだわ！w

それでいろいろ合わせたら1億は超えてるハズさっ！」


「マジかぁ……でもせっかくそんなに保険がおりても、使う人が使う人じゃお金勿体無いわ……。

それに…加藤さんが今の奥さんみたらどう思うか…。

そんな人にそんな大金が回るなんて……。」


「だろ！？ アイツそのうちぜってぇ痛い目みるべ！！」


「うん、私もそう思う……。」


「だから奴も奴でさ、確かに悪ぃことはしてたけど、可哀想なとこもあったワケさ…。

当時奴がさ、仕事で疲れて帰って、ビール飲みてぇからってカミさんに頼んだらよ

『じゃあお金ちょうだい』って言われたりしいのさw

小遣い1万5000円しか貰ってねぇのによww


だから一度奴のカミさんに俺から言ったことあんだわっ！

『小遣い上げてやれ！それじゃタバコ代にもなんねぇべ！？』ってさ！！

…したら、奴に渡してもロクなことに使わないって言ってよ、聞く耳持ってくれなかった…。


ったく、何に金使ってんだか知らねぇけどよ。

自分は良い服着てよ…

奴はさ、家に疲れて帰ってきてカップラーメン１つだけ置かれていたこともあったらしいのさ…。」


「うわぁ…そりゃ酷いね…。」



「しかも奴のカミさん

子供の給食費まで滞納していたからなっ！！！」