陽のあたる場所２

不実な策略

不実な策略30

篤史のその言葉に私はドキッとした…。

その言葉は、以前真央も言っていた言葉だったからーー。


「そうだね…。

確かに自分にプラスにならない人とは関わらない方がいいかもね…。」


「昨日よ？みんなで忘年会したんだけどよ、俺が社長になる話みんなにしたんだわ。

したらみんな…鳥取組１人残らず全員さ…俺に『ついて行きますっ！！』って言ってくれてさ…。」


「良かったねぇっ！篤史愛されてんじゃん！？

とりあえず鳥取組23人はみんな付いてきてくれるんだ！？」


「あぁ、マジでありがてぇわ…。

みんな俺の応援してくれてよ、マジでみんなには感謝だわ…。


正直、今のボスにはみんなついていけなかったらしいわ…。」


「そうだったんだ…。まぁ気分屋だし、みんなは振り回されて大変だっただろうね…。」


「だから俺が社長になるっつったらみんな喜んでくれたわ（笑）」


「嬉しいねぇ♪ 付いてきてくれるって言うみんなの為に、これから２人で頑張っていこうねっ！」


「あぁ、もちろんさっ！！」


これから篤史が社長になるにあたって、私もいろいろ勉強しなきゃいけないことが山積みだった…。


だけどまだこの時の私の頭の中は嬉しさでいっぱいで…


「幸子！実はさ、お前にもう一つ良い知らせがあるのさっ！」


「…え、何なに！？」


「今月の23～25日の間のどこかで仕事でそっち行くかもしんねぇんだわっ！！」


「…え、ホントにぃ！？」


「まだ確定じゃないけどな（笑）

多分東京行くことになるわ！」



「…え…もしそうなったらめっちゃ嬉しいんだけど……

え…、まさか会えるだなんて……」


「お前どした？w

なんだか急に真剣な声出して…w


そんな言葉に詰まる程嬉しいのか？（笑）」


「…うんっ！！♪

そりゃ、めちゃくちゃ嬉しいよっ！！


だって……


23～25って言ったらちょうどクリスマスじゃんっ！？」