陽のあたる場所２

不実な策略

不実な策略29

篤史は何かと極端な性格をしているけど、こうやって意外と自分の性格の事は自覚しているしw

何よりも私の言うことは聞いてくれるというか…w 常に私の指摘は真摯に受け止めてくれるから、私も彼を支えたいと思える。


篤史が社長になること自体は嬉しいし、応援したいけど…

私としては今の社長のことが気がかりで……。


それから約１週間後、篤史と電話して気になっていた真相を聞くことにした。


「あのさ、社長は海外行って愛人と一緒になるとか言ってたけどさ

今の奥さんはどうするつもりなの！？」


篤史の話によると、社長の奥さんは60代という年齢ながらも刺青がガッツリ入っているらしくリアル”極妻”のような人のようだけど……w


「あぁ、その話か！？

わりぃな、幸子には言ってなかったけど、ボスは１週間前くらいに奥さんと離婚したのさ（笑）」


「え！？ホントに！？」


「あぁ、ホントさ。

先週奥さんから何度か着信あってさ、『あの人はもう昔と変わってしまった…。』って言ってたわ…。

ボスはもう今までのボスとは変わっちまって人が違う。

『篤史くんはもうあの人の事は気にせず、会社の方頑張りなさいよ！』って言ってくれたわ。」


 「なんか寂しいね……。

社長も私には良いメッセージくれたのにな…。

長く連れ添った奥さんより愛人に走るなんて……。」


「しかもよw…なんでもよ、愛人は随分と若い子らしいんだわ（笑）」


「マジか（笑）

まぁ愛人ってのは若くてナンボなのかもしれないけどさ（笑）


でもさぁ…

なんか切ないね……。


自ら人を信用できなくなって愛人に走るだなんて……。


愛人なんて所詮金目当てかもしれないのにさ…？


”金の切れ目は縁の切れ目”って言うけど、その辺大丈夫かね！？ 」


「もうそうゆう問題は俺には関係ない話さ（笑）」


「あら（笑）

その辺は随分とドライなのね！？w

社長も孤独でツライとこだね（笑）」


「その辺はもういいべ？w

正直よ、俺はもう腹くくってんだわ！


俺もボスとは縁を切るつもりだ！」


「…え、あんな長い付き合いなのに…？」


「俺は決めたさっ！

どんなに長い付き合いであろうと…



”自分の人生にプラスにならない人”は関わるのは辞めた方がいいっ！！」