陽のあたる場所２

不実な策略

不実な策略27

それから、私の言葉がちゃんと響いてくれたのか篤史は社長に楯突くことなく大人しくしていた…。


だけど3日後、予想外の展開となった…。


「昨日会長と話してきたんだけどさ…

どうやら2人は大喧嘩して縁を切ったらしいんだわ（笑）」


「ぇえ！？

会長もまたどうしちゃったのよ！？」


「どうもこうも、もうボスの身勝手な行動に腹立って『お前とはもう縁を切るっ！』ってなったらしいよ？w

だいたいボスは会社の事考えずに自分の都合で海外行くわ、人に仕事押し付けるわ…

会社のみんなの事は何も考えないわで身勝手過ぎるのさっ！

会長もさすがにブチ切れたみたいだわ…。


まぁボスは社長が務まる器じゃなかったってことさ。

裏の手引きは上手くても、表で社長やるには向いてなかったんだろうな。」


「なるほどねぇ…。

いくら仕事は出来ても向き不向きはあるだろうね。

海外での事業もどうなるか心配だねぇ…。」


「ま、ボスはボスで勝手に海外行くってんだから、もう後のことは知らねぇさ（笑）」


「まぁ会長が縁を切ったならもう篤史も関わりはなくなるワケかぁ…。」


「もう散々振り回されたし、これで良かったわ！

ボスが社長になってから部下達も付いてけなくて辞めようか迷ってたヤツいっぱいいるみたいだしな。」


「そうだったんだ…。

でもさ、会長が社長と縁を切って会社はどうなっちゃうの！？

社長と縁切るならもう会社が解散する必要もなくなるでしょ！？」


「まぁ…そうなんだけどよ？

だからと言っていろいろ難しい問題もあるのさ…。


でもよ？まぁ簡単に言っちまうと…



とりあえずさ…


俺が”社長”になる事になったわっ！！（笑）」