陽のあたる場所２

涙の披瀝

涙の披瀝20

「うん♪楽しかったよ♪」


「良かった良かった♪

でもさ、熱海で4泊5日とか何してたの！？

そんな行くとこなくない！？飽きないの？」


「それ他の人たちにも言われた（笑）

なんか元々篤史の思いつきで『俺有給取るから熱海で4泊しよう』って話になってさw


向こうはよく知らないから結局今回の旅行は全部私がプロデュースしたのよ（笑）

で、熱海だけじゃなくて沼津の方行ったり、網代の方行ったりしたんだけどさ

篤史が仕事のトラブルでドタバタで、結局そんなゆっくり観光もしてられなくてさ（笑）」


「そうだったんだ！？

なんか何かとトラブル多そうな人だもんね（笑）」


「なんか2日目に秘宝館行ったらさw

そこで会社から連絡きちゃって、篤史の後釜で部長になった山本さんて人がさ、

6800万のビルの契約を間違えて6000万円で契約しちゃったとかで、大問題になっちゃっててさw


そんな時に社長は出張で熊本いるし、篤史は有給取って熱海にいるもんだから、会社に山本さんの上司不在で誰も対応できなくてさw

社長はもうカンカンだったらしくて、篤史に『お前今すぐ北海道戻ってこい！！』ってなっちゃってさw

結局北海道には戻らなくて済んだんだけど、急いで新幹線で一度東京まで2人で戻ったのよ（笑）」


「え、なんで東京戻る必要があるの！？」


「私もよく分かんないんだけど、社長には熱海来てること内緒にしていてさ、だから都内にいるってことにしたかったらしくて

都内のホテルまで行って泊まりもしないのに2泊分の支払いだけして領収書もらって熱海戻ったのよ（笑）」


「何それw ホント意味わかんないんだけど（笑）」


「社長がいつも泊まってるホテルに本人が泊まっているか確認の電話してくるらしいのよ。

で、篤史は例の件をひた隠しにしていたから、その関係で東京まできてアリバイ作りみたいのしたみたいなんだけど…


ま、結局私にも社長にも全部話しちゃって全てが意味なかったよね（笑）」