陽のあたる場所２

涙の披瀝

涙の披瀝15

「ぇえ！？

子供いるから養育費欲しいのも分かるけど、篤史の子供じゃないのになんで篤史がそこまでしなきゃなんないの！？

その元旦那さんに請求すればいいじゃんっ！？」


「その元旦那さんは今仕事もしてなくて、生活保護を受けて生活してるらしいんだ…。

だからその元旦那さんには支払い能力がないのさ。」


「だからってその子供は篤史には関係ないじゃん！？」


「だろ！？だから弁護士になんとかしてもらうさっ！

しかもよ、向こうは今更俺と『ヨリを戻したい』って言ってるらしくてよっww」


「はぁ！？

このタイミングでヨリを戻したいとかおかしいじゃんっ！？

もっと前にそうゆう話してるならまだ分かるけど

このタイミングじゃ『慰謝料くれないなら私を養って！』って言ってるようなもんじゃんっ！？」


「だよな！？（笑）

けど俺はそんな事ぜってぇあり得ねぇし、もう会いたくもないからよっ！

でも向こうも向こうで弁護士たててきてよwこれから全面対決になりそうだわww」


「はぁ…一難去ってまた一難だねw

奥さんもまた他の相手でも見つけてくれればいいのにな（笑）

慰謝料の総額考えると裁判しても奥さん負けそうな気もするけど、その辺どうなんだろ？」

「俺の方の弁護士はさ、俺が慰謝料払い続けてきたことに対して『あなたは人が良すぎますっ！』とか言っててよw

『こうゆうのもなんですが…奥様の方は”したたか”と言いますか…かなり手強い方相手の様なのでこちらも打つ手を考えましょう』ってさ（笑）」


「まぁその辺は弁護士さんにお任せするしかないね。

法の事は私も詳しくないからな…。

離婚って、離婚してからもいろいろあって大変だね。


って、私もヒト事じゃないしな…

東京戻ったらちゃんと離婚の話切り出さなきゃ…。」


そして4泊5日の旅行はこの日で終わり、篤史を羽田空港に送ってから自宅に帰っていった。


それから3日後の朝、私は朝から篤史とLINEのやりとりをしていた…。


『昨日はあれから旦那さんと話したのかい？』


『うん。旦那さんに離婚の話切り出してちゃんと話あったよ。

とりあえず話は一旦受け入れてくれたよ。でも今日の朝になってやっぱやりなおす事できない？って言われたけど（笑）

篤史、今日のお昼休憩また話せるかな？』


『そうか。ついに言ったか（笑）

お昼に話そう！

俺も今朝、ボスに例の話にしたからさ！」


……え？