陽のあたる場所２

恩讐の乱

恩讐の乱34

LINEをもらった夜、私は浩志さんと一緒にいたので、翌日のお昼休憩に電話して詳しく話を聞いた…。


「今度は一体何があったのよ？（笑）」


「いやぁ大した話じゃないんだけどよw」


「大した話じゃないなら、警察なんて動きませんからっ！！（笑）」


「まぁまぁw

一昨日の夜よぉ、なぁんか急に寿司食いたくなってよ？山本のヤツ連れてちょっとした寿司屋に入ったのさ。」


「一昨日2人で契約上手くいったって話してたもんね♪」


一昨日篤史から連絡がきて、山本さんが部長になって初めての契約が成功したと喜んでいた。


とはいえ、山本さん1人ではまだ心配なようで……


「商談は結局俺が全部やっちまってよw

山本には、とりあえず俺のを見とけっ！！っつっといたんだわ！

どこの業者もとにかく安くしたくて値切ってくるから、そこには駆け引きが必ず必要になるからな！

ま、この駆け引きの仕方が一番重要なワケよっ！

だからとりあえずそのやり方を見とけ！ってな！」


「なるほどねw  結局篤史が話つけたのね（笑）」


「まぁなw でも現場監督は山本にやらせることにしたよ！

でさ、帰り寿司屋寄ったらよ、なぜか店ん中まぁ誰もいなくて、ガラの悪いヤクザみたいな団体一組だけ宴会やっててよw

それ以外、お店ん中スッカラカンだったのさ（笑）」


「うわぁ…、その話だけでもう既に嫌な予感…。www」


「俺らの前に入ろうとしたカップルも、中の様子みてすぐに出てっちまってよw

でも俺はンな事関係ねぇし、寿司食いに来たんだからよぉ、とりあえず気にせず店入って注文したんだわ。

したら山本の奴、既にその時点で硬直しちゃってんのさ（笑）」


「そりゃそうだよっ！！山本さん可哀そうにっ！！」


「確かに今考えると奴には悪りぃことしたな（笑）

でもそん時ゃ、とりあえず寿司食いてぇモンだからよ？


んでさ、とりあえず注文したんだけどよ、

店の人がまぁまぁそっちの団体さんの注文したモンばっかり出してて

こっちが注文したモンが全くでてこないのさっ！

んでアッタマきたからよ……w」


「げっ！！篤史まさか…っ！？」