陽のあたる場所2

こたろ

文字の大きさ
上 下
155 / 771
恩讐の乱

恩讐の乱10

しおりを挟む
正直、占いなんて行かなきゃ良かった……。

昨日の占い師さんは意地悪だ。


前回は『何も気にせずその彼と会えばいいですよ♪』って言ってくれてたのに……。



余計なこと言われても、結局最後に判断するのは自分だし、もう占いなんかに頼るのはやめにしようと思った…。



「だから言いたくなかったの…。」


「正直言ってショックだわ…。

ンなこと言われたら幸子もショックだべ?」


「うん、ショックだった…。」


「幸子っ!お前そんな訳のわかんない奴の話、まさか信じてるのか!?」



「信じてないよ(笑)

そんな占い師と好きな人どっち信じる?って言われたら好きな人に決まってるじゃん!?」


「俺には本当にお前しかいないからな!?」


「分かってるよ(笑)信じてるっ!

でも篤史が社長になったら多少は覚悟してるよ?」


「なんだよ…。覚悟って…。」


「今の社長も愛人がいるって話、篤史がしてたじゃん!?

篤史も社長になったらどうなるか分かんないよ?w

人は変わっていくからね…。」



「ぁあ!?俺がそんなんなると思ってんのかっ!?」



「今の社長もさ、始めは愛人作ることなんて考えてなかったと思うよ?

でもそれだけの財産と名誉を手に入れてしまうと、人は変わってしまう…。

だから”隠し部屋”なんてあるんでしょ?」



以前篤史は、会社の中に社長と専務専用の、隠し部屋があると言っていた…。


その隠し部屋を篤史は一度だけ覗いてしまって…

その部屋の中はビリヤードなど設置されていて、大人の遊び場となっていた。


そして更に奥にはキングサイズのベッドが置かれていたという……。



「俺が社長になったら、俺はあの部屋は潰すっ!!

ボスと俺は全然性格も違うさっ!

ボスも『お前は俺の良いとこだけを真似すればいい』って言ってくれたさっ!

だからボスの悪りぃとこは受け継ぐ気はねぇっ!!」


「私はさ、愛人を作ることが悪いとも思ってないの。

自分が男で社長ならそうするかもしれないしw

自然の摂理というかさ、自分に足りないものを他の女性に求めて補うだけだから

篤史が愛人作ったら、私にきっと足りないものがあるから、そこは私が努力しないといけないんだと思う。

それが若さや美貌なら、今後歳をとって補うことは不可能だから、それはそれでしょうがないと思ってる…。」



「なんで幸子はそんなこと言うんだよっ!?

俺には幸子しかいないさっ!!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした

亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。 カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。 (悪役モブ♀が出てきます) (他サイトに2021年〜掲載済)

僕を愛して

冰彗
BL
 一児の母親として、オメガとして小説家を生業に暮らしている五月七日心広。我が子である斐都には父親がいない。いわゆるシングルマザーだ。  ある日の折角の休日、生憎の雨に見舞われ住んでいるマンションの下の階にある共有コインランドリーに行くと三日月悠音というアルファの青年に突然「お願いです、僕と番になって下さい」と言われる。しかしアルファが苦手な心広は「無理です」と即答してしまう。 その後も何度か悠音と会う機会があったがその度に「番になりましょう」「番になって下さい」と言ってきた。

桜吹雪と泡沫の君

叶けい
BL
4月から新社会人として働き始めた名木透人は、高校時代から付き合っている年上の高校教師、宮城慶一と同棲して5年目。すっかりお互いが空気の様な存在で、恋人同士としてのときめきはなくなっていた。 慣れない会社勤めでてんてこ舞いになっている透人に、会社の先輩・渡辺裕斗が合コン参加を持ちかける。断り切れず合コンに出席した透人。そこで知り合った、桜色の髪の青年・桃瀬朔也と運命的な恋に落ちる。 だが朔也は、心臓に重い病気を抱えていた。

あなたの隣で初めての恋を知る

ななもりあや
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。 その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。 そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。 一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。 初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。 表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。

キンモクセイは夏の記憶とともに

広崎之斗
BL
弟みたいで好きだった年下αに、外堀を埋められてしまい意を決して番になるまでの物語。 小山悠人は大学入学を機に上京し、それから実家には帰っていなかった。 田舎故にΩであることに対する風当たりに我慢できなかったからだ。 そして10年の月日が流れたある日、年下で幼なじみの六條純一が突然悠人の前に現われる。 純一はずっと好きだったと告白し、10年越しの想いを伝える。 しかし純一はαであり、立派に仕事もしていて、なにより見た目だって良い。 「俺になんてもったいない!」 素直になれない年下Ωと、執着系年下αを取り巻く人達との、ハッピーエンドまでの物語。 性描写のある話は【※】をつけていきます。

【 よくあるバイト 】完

霜月 雄之助
BL
若い時には 色んな稼ぎ方があった。 様々な男たちの物語。

後悔と快感の中で

なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私 快感に溺れてしまってる私 なつきの体験談かも知れないです もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう もっと後悔して もっと溺れてしまうかも ※感想を聞かせてもらえたらうれしいです

幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。

スタジオ.T
青春
 幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。  そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。    ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。

処理中です...