陽のあたる場所2

こたろ

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悲歎の果て

悲歎の果て36

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「…は?

どうゆうこと!?

もし新しい旦那さんとの間に出来た子供なら尚更払う必要なんてないしっ!」


「違うんだ、幸子…。

実はさ、前のカミさんは幸子と一緒でデリヘル嬢だったのさ…。」


「え!?そうだったの!?

まぁそれは別にいいけどさ…。」


「前のカミさんは俺のやってたデリヘルで働いてたからさ、

俺は元々そうゆう仕事関係の人間は絶対にプライベート関わりたくないって考えだから

その元カミさんに番号聞かれても絶対教えなかったし、最初は全く興味もなかったのさ。

でもわざわざ他の人に番号聞いたらしくて、ある日電話きてさ、それから連絡とったら家まできて料理作ってくれたり、

いつのまにか勝手にウチに通うようになっててさ、そのまま付き合うことになっちゃって…

それからしばらく付き合って結婚したんだわ。


そしたら彼女からある日『子供ができた』って言われたのさ…。」


「え?それは…?」


「俺のワケがないんだよ(笑)

俺、その頃彼女と半年に1回くらいしかやってなかったのさ(笑)」


「…え、その頃まだ若いのになんでそんなに少なかったの…?」


「元カミさんはさ、幸子と真逆で浪費家だったのさ。

ブランド品買い漁ってるわ、仕事はなにしてんのかも分かんねぇし、

彼女がそんなんだったし、俺は俺で真っ直ぐ帰りたくもなくて会社の奴とよく外に飲み行ってたのさ。

でも彼女は毎日決まった時間に連絡こないと怒り出すし、束縛も激しくて俺は正直しんどかったのさ。

だから夜どうこうとかする気にもなれなくてさ…。


なのに赤ちゃん出来たっていうもんだから絶対におかしいっ!って思ってたのさ…。


でも彼女は『篤史が酔っ払って帰ってきた時に実はやってたんだよ!?』って言ってきてさ…

それで加藤に相談したのさ、そしたら

『お前よく酔っ払ってるしwお前のことだから酔っ払ってヤッてたんじゃねぇの?w』

って言われて、もしかしたらそうだったのかな?って考えてさ、俺は腹くくって認知することにしたのさ…。」
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