陽のあたる場所２

悲歎の果て

悲歎の果て24

翌日、篤史は無事東京へやってきた。

私は相変わらず、浩志さんに『真央と会ってくる！』と嘘をついて篤史に会っていた（笑）



でも今は私自身の不倫以上に心配要素があるわけで……


「篤史、昨日防犯カメラはチェックしたの？」


「あぁ、2週間遡ってチェックしたけど、やっぱり毎日同じ車が止まってたわ…。」


「そうなんだ…。

何が目的なんだろうね…。

心当たりはないの？」


「俺、いろんな奴に恨まれてっからw

心当たりあり過ぎて分かんねぇよ（笑）」



「でもそんなの昔の話でしょ！？w

ここ最近来てるってことは最近なんかあったんじゃないの！？」


「最近はちゃんと善良な一般市民として生きてるさw

だから心当たりなんてなんもないさっ！」



「なら余計気になるよ…。

加藤さんとも結局連絡とれなくなっちゃって、前回の2人組みなのかも確認出来ないし……。」


「実はさ、今日の朝奴のカミさんから連絡が来たのさ。」


「…は？

なんでそんな肝心な話してくれなかったの！？」


「俺だって今日東京来るのに朝早くて忙しかったさ！

だから電話きて早く切りたいくらいだったけどさ…

奴のカミさんに言われたのさ




奴が”自殺未遂”したってさ……。