陽のあたる場所2

こたろ

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悲歎の果て

悲歎の果て16

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和也くんからはこうゆうLINEがよくきていた。

彼の性欲は異常で、自分では制御不能と話していた。

この頃は電車に乗った時近くにタイプの女性やセクシーな女性がなんかがいると車内で射精してしまっていたようだ…。


『お医者さんから貰ってる薬は今も飲んでるの?』

私は私なりの考えで返信し、いつも相談に乗っていた。

ED治療とは逆に、性欲を抑える薬を処方されていた彼はしばらく飲み続けていたはずなのに……


『貰っていた薬も最初は効いてたんだけど、だんだん効かなくなってきたから、もっと強い薬にかえてもらうよ。もうこんなの惨めで嫌だよ。』


それから彼はまた病院へ行きしばらく治まっていたようだけど、今度は……


「最近は、盗撮をしてしまうんだ…。

電車のホームでスマホを足元に忍ばせたりしてさ。

でも撮った写真を見返すと罪悪感と捕まる恐怖心に駆られて結局すぐ消すんだけどさ。

また盗撮したくなってしまうんだ……。」


久々に再会した時、私にカミングアウトしてきた。


「こんな事、さっちゃんにしか相談できないよ。さっちゃんでさえ、こんな話引くだろ?」


「もう前々から他の性癖の話も聞いてるし、引きはしないけどさ、

盗撮は犯罪だからさ、それはちゃんとやめなきゃね。」


「俺だってやめたいよ…。

薬をやめたらこうゆう衝動もおさまるのかもしれないけど、また電車内で射精しちゃうんじゃないか不安だし…。」


「そうゆうの思考を根本的に治してくれる病院でもあればいいんだけどね。」


「 一応さ、性障害専門の医療機関が東京に一箇所だけあるんだ。

でもさ…

料金が高くて、俺なんかとてもじゃないけど通えないよ…。」
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