陽のあたる場所２

悲歎の果て

悲歎の果て10

2016年8月16日ーーー


この日は父のお墓の合同の法要で、久々に家族全員勢揃いしていた。


父の墓参りが終わった後は、本日誕生日である母を祝いながらみんなで会食をした。


そして私は弟の慎二郎が席を外した隙に、母と話をしていた…。



「え…？ホントに！？」


「いや…本人に聞いてないから分かんない。

だから私の予想でしかないけどさ、アイツが病気のこと何も話したがらない時点で”精神病”の類だったんだと思うよ。」


「今は大丈夫なのかしら.…？」


「多分大丈夫だと思うよ！私の観てる限りでは。」



それから弟の慎二郎が戻ってきて、私は今度は、慎二郎に話しかけた。


「”ラーメン二郎”全国制覇おめでとう！w」


「あぁ、ついに全部回ったよ（笑）」


弟の慎二郎は”ラーメン二郎”愛好家で、いわゆる”ジロリアン”だ（笑）


慎二郎同様にジロリアンである友人とはほぼ全ての店舗を回っていたようで、最後の門出となったのが……


「最後の新潟店はどうだった？美味しかった！？」