陽のあたる場所２

悲歎の果て

悲歎の果て3

人間誰だって甘えたくなる時はある。

別に甘えるのが悪いわけじゃないし、大切なのは”甘えてる自覚”があるかどうかなのだーーー。


「そっかw

ならいいんだ…。


悪かったな。」


俺はそういうとアリスの頭をポンポンっと撫でてから仕事に向かった。


「じゃあ…行ってくるわ。」


アリスはずっと布団に座ったまま、何も言わず眼を閉じていた…。



そして仕事から帰ってくると、ポストに鍵が入っていてアリスの姿はもうなかった…。


その後、宗介が帰ってくると……


「あれ！？アリスさん帰ったんスか！？」


「あぁ、俺が追い出した（笑）」


「ぇえ！？ガチっすか！？」


「あぁ、ホントはお前も追い出してぇけどなっ！！（笑）」


「いやいやw またそんな冗談を…（笑）



って、フクさん！wアリスさんめっちゃ荷物置いてってるじゃないですか！？（笑）」



「だろ？w ったく、どうする気なんだろうな？」



アリスが初日に持ってきた大量の荷物はしばらく放置状態で、音信普通だった…。


別にわざわざ俺から連絡なんてしなくても荷物置いてるだなんて分かってるだろうし……。



そして夏が終わる頃のある朝、俺は仕事へ出かけようとリュックを背負って携帯を掴んだ瞬間、アリスから突然メールがきた…




『飛び降り未遂した。

身体中が痛い。助けて。』