陽のあたる場所２

愛の音

愛の音3

「あ……そうだよねw

声しゃがれてて、まるでスナックのママみたいでしょ？（笑）


実はこの声、男性ホルモンの影響でさ…（笑）」


「…え？どうゆう事！？」



「実はさw 10年間も”おなべ”やってたんだ（笑）」



それから私は相原くんに、おなべ時代の当時の説明をしていた…。


10年間坊主頭でおなべをやっていた事を告げ、写メまで見せたら相原くんは驚いていた（笑）


正直いきなりこんな話したくなかったけどwまさかいきなり”声”のことをツッコまれるとは思わなかったし……w


「……でさ、今日はホントは誘われた時気が向かなかったんだけどさ

グループLINEで相原くんが来るってきいて、行くって決心ついたんだ♪」


「え？俺！？」



「うん（笑）

実はさ、中学の卒業式の日に相原くんに告白しようと思って

卒業式終わった後探したんだけど見つからなくてさ…w

もう18年も前の話になっちゃうけどw、あの日、告白出来なかったから相原くんにずっと会いたいと思ってたんだよね（笑）」



相原くんは当時どちらかと言えば地味めなグループにいたけど、私は意外と面白い男の子だなと感じていた。


たまに私にちょっかい出してきて冗談言ったり、ふざけたりしてきてw

基本的に男性陣はおろか、クラスメートとあまり交流がなかったから

そうやって私におちゃらけて話しかけてくれる相原くんが好きだったのだ。


「マジで！？

まさか福永さんからそんなこと言われるとは…びっくりだわ！


俺、その時福永さんに告白されてたら人生変わってたかも……。」



「アハハっw

人生とか大袈裟な（笑）

まぁ私も告白してたら人生変わってたのかな！？w」


「俺もさ、実は秘密と言うか…

実は俺、昔の福永さんと一緒で今坊主なんだ…。」


「…は？」



「実はこれ”カツラ”でさ（笑）」



そう言うと相原くんはカツラをさらりと外し、坊主頭を見せてくれた（笑）



「…え？は！？

何？なんで！？

なんで坊主にしてわざわざカツラ被ってんの！？（笑）」



「福永さんにこんな話するの恥ずかしいけどさ……

俺さ、実はあの後高校行って、すぐ中退して…




今日までずっと”ひきこもりのニート”だったんだ（笑）」