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こたろ

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悲壮の連鎖

悲壮の連鎖26

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声をかけてきたのは黒服のグループの1人で、それは以前の仕事の取引先の男性だった…。


「ぁあ~っ!渡辺さんお久しぶりですっ!

まさかこんなところで会うとはっ!!(笑)」


「だよね(笑)俺も電車来たら福永くんが見えたからビックリしたよ!!w

福永くんさ、噂で聞いたけど事務所辞めて今フリーでやってるんでしょ!?」


「はいっ!そうですよ♪ 」


「前に一緒にやろうって話してたじゃん!? 俺もようやく独立して、個人契約もできるようになるからさ♪

福永くん良かったらまた一緒にやろうよ♪ 連絡先変わってない!?」


「ホントですか!?ぜひぜひっ!

連絡先は変わってないのでいつでも連絡くださいっ!!」


渡辺さんは、今では女性のファッションサイトの撮影を担当しているけど、元々はメンズファッションの仕事をしていて

ストリートファッションに詳しいし、スケボーなんかもやっていたし

音楽なんかも幅広く知っていてHIP HOPやストリートカルチャーにも詳しいから、俺は仕事以上に渡辺さん自身に興味があった。


まさかそんな渡辺さんと偶然出くわすだなんて、俺は一気にテンションが上がっていた(笑)


「良かった♪ 一応以前の番号は分かってるけどさ、事務所辞めたってきいて、福永くんとどうやって連絡とろうかと思ってたからさ(笑)


…それにしてもw 相変わらず福永くんオシャレだねぇ!!(笑)」


「アハハw

ありがとうございます♪」


「その蝶ネクタイといい、アクセサリーといい…相変わらず派手だねぇww

俺には絶対着こなせないわ(笑)」


「アハハww

今日の格好は友人の結婚パーティーだったので尚更ですよ(笑)

いつもはここまで派手じゃないですよ(笑) 」


「…あ、そうだったんだ?w

そっかぁ…結婚パーティーかぁ…


俺らはその逆だったからさ…(笑)」


「…あ、だからみんな黒のスーツなんですね…?」


「うんw  今みんなでお通夜行ってきたとこ(笑)」


「…ホント真逆っスね…(笑)」


「あのさ… 以前一緒に仕事していた中島ってカメラマン覚えてる?」


「はい、もちろん♪」


「実は今日さ、彼のお通夜だったんだよ…。」


「……え、マジっスか……!?

え、あんな若いのになんでまた亡くなっちゃったんですか!?」


「……。それはちょっとね…。

あはは…。」


「……え。

……………。」




……言えないってことは…



まさか自殺……?
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