陽のあたる場所

こたろ

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悲壮の連鎖

悲壮の連鎖3

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きっと男って基本的にみんなマザコンなんだろうな…。


って、俺は本当の男ではないけど…w



はるちゃんと付き合ってからのタカは、

一緒にピクニックに行ったり、山登りをしたり…


なんだか健全な遊びをするようになった(笑)


更には…


「明日もはるちゃんとお弁当作るから、フクの分も作ってあげるよ♪」


調理の専門学校で出会った2人は、毎度健康志向なお弁当を作ってくれたり、

いつの間にかほのぼのした夫婦のようになっていた。



そして、タカは後にはるちゃんと結婚した--。



「ケンジさんにしてもタカさんにしても…

やっぱり結婚となると見た目より性格をとるんスね♪」


「宗介、そうとも言えるし…

俺は性格ってなんだかんだ見た目にも現れると思うから、

そのほのぼのとした性格や、真面目でしっかり者の性格とか

そうゆう雰囲気って醸し出されてると思うんだ。


そうゆう意味では見た目も含めた中味なんだろうね♪」



そう、見た目地味なはるちゃんだって

間違っても昔の私なんかより何百倍も陽(+)のオーラがでていたんだ…。


一緒にいるだけで心が癒やされ、幸せになれる…


そんな女性はまさに結婚にピッタリなのかもしれない…。



だけどタカはこんな発言をしていた…


「はるちゃんてフクによく似てるんだよね♪

ほのぼのしたとこもおっちょこちょいなとこもw

なんだかんだ面倒見イイとこもww


だからはるちゃんは、女バージョンのフクみたいなもんだな♪」


…俺はその言葉に少し違和感を覚えていた…。


だって、そんな"俺"に似てるという女性を後に結婚相手に選ぶなんて……。




そんなはるちゃんは、タカより8歳も年上だけど

俺からすれば6歳年上だった…。



俺ははるちゃんを見ながら、時々6年後の自分を想像していた…。


「子供はいづれ欲しいけど、多分そんなこと言ってると高齢出産になるから…

ホントは早めに子供作りたいんだよね…。」


はるちゃんは自分の歳を気にしていた…。


タカは若いから『子供なんてまだまだ先の話』と呑気に考えているようだったけど、

はるちゃんにはタイムリミットがあるから……



「タカっ!!

おめぇちゃんとはるちゃんの事も考えてあげろよ!?

"出産"の事も考えて人生設計しろよ!?」


俺は相変わらずお節介野郎になっていた(笑)
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