陽のあたる場所

儚いユートピア

儚いユートピア61

そんな治さんの父親はこの会社の社長さんだ。


治さんは社長の１人息子だから、ゆくゆくは自然と社長の地位となる…。


つまり治さんと結婚すれば玉の輿で将来は安泰となるはずだ－－。



「でもいずれは社長夫人ってのも大変な立場だと思うし、

それはそれで肝すわった彼女じゃん？」


「福永さんっ!!

本気でンなこと思ってます？

あのバカそうな女がそんな事まで考えて結婚決めたとは思えませんわっ!!」


「コラコラｗ

彼氏を目の前にバカ女とか言うなよｗ


…あっ!!しかもタマコちゃん来たっ!!

ちーちゃんも２人でこっち来るよ!?」


「げっ!!マジ!?

下に居たのは知ってたけど誰か呼んだの!?」


「すみません治さんｗ

店入った時見かけたんで俺が声かけちゃいました(笑)」


「ったく、アンタも余計なことしおってｗ

ビリさんは喜んでスイッチ入っちまうだろうし、治さんは気まずいし…ｗ


ホンっトにアンタ余計なことしてくれたわっ!!(笑)」



それからタマコちゃんとちーちゃんも一緒に飲んで、

変な空気になりながらも盛り上がっていた(笑)



タマコちゃんはなぜかシゲルの隣で楽しそうに話しながら、

話したくても会話に入れないビリーくんはウズウズしているようだった(笑)


ちーちゃんは治さんの隣に座って、治さんと２人っきりで会話していた(笑)



確かに俺は余計な事をしてしまったのかもしんない…(笑)



「ほらっ!!ビリー飲めよっ!!!!」


ケンジはケンジで黙って飲み続けるビリーくんをイジりながら

将吾くんも便乗して、それはそれでビリーくんは喜んでいるようだった(笑)



ま、いっか☆(笑)


俺はそんなケースケさんの言葉を思い浮かべ

みんなを眺めながら日本酒を飲んでいた－－。