陽のあたる場所

儚いユートピア

儚いユートピア60

酔っ払いだした治さんはポロッと本音が出始めていた…。


「治さんっ!!そりゃないっスよっ!?ｗ

自業自得っすからねっ!!

しかも下にちーちゃんいるんスよ!?ｗ

ったく、なんてこと言うんスか!?ｗ」


俺は怒りを抑えて冗談っぽく返していた…。

さすがにこの飲みの席でマジギレするワケにはいかないし…。

「いやぁ…ちーちゃんに聞かれたらマジでヤバいっスよね？ｗ


でもマジで後悔してるよ～っ!!もぉ終わったぁ!!

ちくしょ～っ!!俺の人生返してくれ～っ!!ｗ」


「治さんそりゃないっしょ!?


治さんだってもういい大人なんだからっ!!その発言はヤバいって!!ｗ

ちゃんと計画的に考えないとっ!!」


更にシゲルからまともな意見を投げかけられると、治さんはちょっと凹んでいた(笑)


でもそんなんじゃ俺の怒りは収まらない…。


いくら治さんを仕事面で尊敬できても、人間性を疑ってしまう…。



でも、こうゆう男が世の中多い現実も俺はよく知っている…。



だって男女じゃ考え方が違うから……



「俺は結婚に反対っすよ!!


治さんっ!!悪いこと言わんっ!!

降ろした方がええって!!」


「俺だってそうしたいけどそうゆうワケにはいかないんだよ…。

ちーちゃんはどうしても産みたいって言うからさぁ…。」


「ったく、向こうも察せぇやっ!!つう話よっ!!

治さんが大して好きじゃないの察して降ろさんかい!?って!!」

「いや…もちろんちーちゃんもそれなりに好きだから付き合ったわけで……」


「将吾くんっ!!おめぇにそれ言う権利はねぇよ!?」


「だって、好き同士じゃなきゃ絶対幸せにはなれんっ!!」


「勝手に決めんなっ!!

生まれてくる赤ちゃんはそれでも生まれて幸せと思うかもしれねぇだろ!?」


「いやっ!!俺には分かるっ!!

このまま結婚なんてしても幸せにはなれんっ!!


女も女やっ!!

どーせ治さんの地位に目ぇ眩んで、わざとできちゃった婚しようと狙ったに決まっとるっ!!」