陽のあたる場所

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戦士の呟き

戦士の呟き11

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「…え、できるならやりたいよ…っ!!」


「だよな?w

2週間も収入ないとキツいもんな…。


なんでもやる?」


「うんっ!!

なんでもやるよっ!!」



「…じゃあ

ちょっと友達に聞いてみるよ。


多分何かしら人手が足りない仕事はあると思うからさ♪」


「さすがフクっ!!

フクは人脈広いからなぁ♪」


「って、あんま期待すんなよ!?w」



それから俺はケンジと電話を切った後、

仕事をくれそうなアテがある友人をピックアップしたけど…



「……はぁ…。」



俺はなんだか誰にも連絡する気になれず、

この日は結局何もしなかった…。





こんな忙しい時期に何考えてんだ、俺…?



俺っていつも、自らこうゆう役を引き受けてしまう…。



俺は一体何の為に---?




「福永さんっ!!聴いたよっ!?」


「…え?何を?」



翌朝また高円寺に出勤すると、すぐに将吾くんが駆け寄ってきた。



「何をって福永さんの曲っ!!」


「あ~、早速聴いてくれたんだ?w

どうだったぁ?w」



「…びっくりした。」


「アハハw俺が下手くそ過ぎて?w」



「何言うとんの…。



あまりに良くてびっくりした…。」



「マジ!?嬉しいなぁ♪」


「マジで言うとるんよ?

俺、正直大した事ないやろな…って心ん中でナメてたわ…。




なのに…


あまりに聴きやすくてびっくりした…。」



「アハハw

確かに自分でも聴きやすくていい曲だと思ってるよ♪

でも、俺は唄ってるだけだし曲作ってるのは奈良くんって奴で、

奈良くん1人で全部考えてるからホント凄いよね♪」


「…信じられん。

独りでこんなクオリティの高い曲……






その奈良ちゃんって奴はホンマ"天才"やな…っ!!」
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