陽のあたる場所

戦士の呟き

戦士の呟き9

横浜に住む友人、ケンジは以前俺と４年間も一緒に住んでいた、家族並みの親友だ。


そんなケンジは今現在、奥さんと娘と３人で一緒に暮らしている。


奥さんの妊娠をキッカケに、ケンジはアパレルの仕事を辞め、

いわゆる"土方"の仕事に転職したのだが…


「だって…

会社自体もだけど、働いてる奴らも最悪なんだよ…っ!?」


「……。

そんなんお前が会社に対してそうゆう見方になってるからそうなるんだろ…？」



「フクっ!!ちげぇんだよっ!!

会社の奴らがバカ過ぎてついていけねぇんだよっ!!

…俺はもうあんな奴らと働きたくねぇっっ!!」



「そんな子供な理由で簡単に辞めるんじゃねぇよっ!!

奥さん子供いるんだから、生活のことちゃんと考えろよっ!?」



「フク、聞いてくれよ…？


あのバカ共、震災あってみんなが大変だっていう時に、


『非難場所では今頃男女で"合コン"して乱交とかしてるんスかね？ｗ』とか

『あ～っ、被災地に"レイプ"しに行きてぇっ!!ｗ』とか


ホント最悪な発言する奴らばっかで、バカ過ぎて腐ってるよっ!!


…あんなトコいたら俺の頭までイカレそうだっ!!!!」



「……。

マジか…。最悪だな。



…そんな発言、ギャグでも許されねぇよ。


人間的に腐ってるよ…。



…そんな奴ら

人として終わってるなっ!!」



「だろっ!?」



「だからと言って辞めるタイミングが悪過ぎるっ!!

奥さん…"美代ちゃん"には止められなかったのか!?」


「美代ちゃんにもちゃんと話してから辞めてるよ!!

ちゃんと次の仕事ももう決まってるし!!」


「…え？そうなの!?



お前にしちゃ上出来じゃん？♪(笑)」