陽のあたる場所

戦士の呟き

戦士の呟き7

「将吾くん、はいっ!!

ＣＤ持ってきたよ♪」



翌日、デモＣＤを持ってきた俺は早速将吾くんに渡した。



「お～っ♪

こんな早く貰えると思わんかった(笑)


さすがっ!!行動早いね♪」



「アハハｗ

ありがと♪


でも…マジで期待しないでよ？(笑)」


「アハハｗ

とりあえず聴いてみますわっ!!

ありがとうっ!!」



……。




あ－…

最近、なんだか職場では明るく振る舞っているのに、

家では泣いている自分のギャップに自分自身が気持ち悪くなってくる…。







どっちが本当の自分だろうか－－－？






「…永さん、

あのＣＭ良くない？」


「…え？」



それから昼休憩、外にでるとぽかぽか陽気で

俺はぼーっとしながらいつも通り将吾くんと並んで歩いていた…。



「あの、宮崎あおいの『なんとな～く～幸せ～♪』ってやつ!!」



「あ～、あれね♪

いいよねぇ♪」



「あのブルーハーツの曲をまた宮崎あおいが唄ってるとこがズルいっすよねｗ」



「アハハｗ

ファンにはたまらないよね♪


『なんとなく幸せ』かぁ－…


まさに今日みたいな陽気の日を言うのかもね(笑)」



「あ～、

確かに今日は天気いいですなぁ。


こんな日は…

仕事じゃなくて、どこか出掛けたいわなぁ…ｗ」



「そだね♪ｗ


ま、でも今俺らは働けてるだけいいよね。


今は震災の影響で仕事ない人も多いからなぁ…。」




その日の夜、俺の携帯には姉貴からメールがきていた－－。



『mixiアプリのまちつくで○○集めてるから協力して～(笑)』



……。


俺は少し考えてからメールを返した…。




『ごめん…。

今mixiを開きたくないんだよね。


あまりみんなと関わりたくなくて。』