陽のあたる場所

復興のキーマン

復興のキーマン36

清子ちゃんは真央が中学生時代からの親友だった…。


清子ちゃんは17歳で子供を産んだシングルマザーだ。


娘がいるのに、典型的な"男が居ないと生きていけないタイプ"で

男が出来ては同棲して、娘は転校三昧の生活となってしまっていた…。



何度目かの転校が決まった時か、真央はブチ切れてしまって……


「ちょっといい加減にしなよっ!!

ちゃんと子供の事考えてあげなよ!!

春子は転校したくないって言ってたよ!?」


「そんなことないって!!

春子はちゃんと『大丈夫』って言ってたよ!?」


「…っ!?

…バカじゃないのっ!?


なんで春子の事分かってあげらんないの!?

…そんなの無理してるに決まってるじゃん!?



春子はまだ小学生だよ!?

そんな大人じゃないよ？


清子に怒られたくないからいつも言うこと聞いて大人ぶってるだけなのに…


なんでそんな事も気付いてあげらんないの!?」


「春子は私の娘だよ!?

春子の事は私が一番良く分かってるっ!!


真央、あんたに言われる筋合いはないっ!!


だって真央は娘がいないんだから…




私の気持ちなんて分かんないでしょ!?」