陽のあたる場所

復興のキーマン

復興のキーマン28

『こたろ』というハンドルネームは、

俺が携帯小説を書く為だけに使っている秘密の名前だ…。


ケースケさんがその名を出してきたってことは…？


俺の携帯から勝手に小説を読んだ…？


それとも俺が酔っ払って小説を書いていることを話してしまったか……？



覚えていない……。






俺がケースケさんに秘密にしていたのは、

以前一緒にmixiの話をしていた時、ケースケさんは…


『俺はそうゆうの興味ないね。

そうゆうネット上の中で必死にブログとかやってる奴って、

日常ではあんまり目立たない陰のような存在で

だからネット上でしかスポットを浴びれない奴が集まってそうだよな。』


とか言ってて…それはそれで偏見持ち過ぎだけどｗ


俺なんてブログ以外にもこんな小説とか書いてるなんて、恥ずかしくて言えなかった(笑)



「福永さん、どうかしました？」


…!?


休憩中、隣にいた将吾くんに声をかけられ、

うっかり声を出してしまった自分に気付いた…。


「あ、いや…

なんでもないよ…。」



俺はなんだか小説の話には触れたくなくて、

ケースケさんにはその後メールを返信しなかった…。



すると…


「あ!!福永さん！」



将吾くんが何か思い出したように再び俺を呼んだ。


「……えっ!?」


…まさか、将吾くんも小説を…!?



「"ソラニン"いいね！♪」


びっくりした…


その話か…(笑)



「お♪マンガ読んでくれた？」


「おん♪

めっちゃ良かった♪



正直…あんな話あってたまるかっ!!って内容だけど…



気持ちはめっちゃ共感できたわぁ…。」