陽のあたる場所

復興のキーマン

復興のキーマン22

「確かにフクちゃんの言う通りだけど…


つまりは結局のところ、あの人に何か相談したりすると、

２人で落ち込んじゃって気分が暗くなったりするんだよね…。」


「……。」



「だからといって、今の彼氏はいつも脳天気で明るいけど、

私の気持ちなんてまるで分かってくれないから……


それはそれでムカついたりするんだけどね！ｗ」



梓ちゃんの言うことは痛い程よく分かる…。


でもこの時、俺は彼女の前で明るい自分を演じ続けようと思ったから、

彼女の意見に同意することはなかった…。



その後彼女はその彼氏とも別れ、別の男と結婚した。


そして結婚後、俺は彼女と会っていない…。



彼女は今どうしてるだろうか…？



そして俺は…



彼女の前で陽気で明るい人間を演じ切ることができていたのだろうか－－－？






「アイツさぁ、昔いじめられてたじゃん？

もう昔のことなのに、思い出すとおかしくなっちゃったりしてさ…。」




あぁ…


そういえば以前、マナミのお店で彼女の高校時代の同級生という女性が働きだして、

その女性は……




「私あの子嫌いなんだよねぇ。


あの子さぁ、高校時代はダサくてイケてなかったのに、

高校卒業デビューっていうかｗ


大人になって突然モテる女気取りになっちゃってさ(笑)」