陽のあたる場所

こたろ

文字の大きさ
上 下
281 / 449
復興のキーマン

復興のキーマン13

しおりを挟む
「……。

でも…何もしないよりは…


一応、やることに意味があるんじゃないですかね?」


「どうだろうな?


まぁ俺は、そもそも原発反対ってワケじゃないからな。」


「そうなんですか…。

俺は昔…

子供の頃テレビで観たんですけど、

ヨーロッパのどこかの国が、殆ど風力発電で電力をまかなっていて、

日本もそうすればいいのに…って思ってたんですよね。


日本は原爆投下された国なのに、なんで原子力発電なんてやってるんだろう…て。

しかも危険な原発の技術を他国に売ってボロ儲けしてるなんて……。」


「ふ-ん…

そんな事考えてたんだ?」


「はい…。

授業で火力、水力、原子力の割合とか勉強しましたし、

子供の時の方がそうゆうこと真剣に考えていたなぁ…って。



でも大人になってからの方が、

自分の将来とか自分の人生のことばかり気にして…




自分の事しか考えなくなってしまった…。」



「別にそれでいいんじゃん?

おまえがそこまで考える必要もないし。」


「…そうなんですよね。


でも俺はいずれは原発はなくなった方がいいなって思うです。

なのに結局何も行動していない…。


なんだかこのままでいいのかなって…。」


「俺は原発も必要なんじゃないかと思うけど?」


「確かに今すぐなくなっても困りますもんね…。



でもこないだ知り合いのカメラマンが医療関係の撮影に行ったら、

放射能に詳しい医者がみんなに向かって必死にこう言ってたらしいんですよ。

『今、ニュースでやっている事は全部嘘です!!

安心してはいけませんっ!!

今の現状は本当に危険なんです!!』って。


それだけこの現状はヤバいって事伝えたかったみたいで…。」




「ふーん…。

でもその医者、俺から言わせてもらえば…





『で?』って感じだけどな(笑)」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

韓国ニュース おもしろい隣人

ちゃばしら
エッセイ・ノンフィクション
お隣、韓国という国をできるだけ客観的に見たコラムになります。

世の中おかしいのが当たり前 ②

鏡子 (きょうこ)
エッセイ・ノンフィクション
ハテナな毎日を綴ります。

光のもとで1

葉野りるは
青春
一年間の療養期間を経て、新たに高校へ通いだした翠葉。 小さいころから学校を休みがちだった翠葉は人と話すことが苦手。 自分の身体にコンプレックスを抱え、人に迷惑をかけることを恐れ、人の中に踏み込んでいくことができない。 そんな翠葉が、一歩一歩ゆっくりと歩きだす。 初めて心から信頼できる友達に出逢い、初めての恋をする―― (全15章の長編小説(挿絵あり)。恋愛風味は第三章から出てきます) 10万文字を1冊として、文庫本40冊ほどの長さです。

大河ドラマで平泳ぎ 光る君へ

九情承太郎
エッセイ・ノンフィクション
大河ドラマ「光る君へ」に関する緩い感想エッセイです。 ※他の小説投稿サイトでも公開しています。

人喰い遊園地

井藤 美樹
ホラー
 ある行方不明の探偵事務所に、十二年前に行方不明になった子供の捜索依頼が舞い込んだ。  その行方不明事件は、探偵の間では前々から有名な案件だった。  あまりにも奇妙で、不可解な案件。  それ故、他の探偵事務所では引き受けたがらない。勿体ぶった理由で断られるのが常だ。断られ続けた依頼者が最後に頼ったのが、高坂巽が所長を務める探偵事務所だった。高坂はこの依頼を快く引き受ける。  依頼者の子供が姿を消した場所。  同じ場所で発生した二十三人の行方不明者。  彼らが姿を消した場所。そこは今、更地になっている。  嘗てそこには、遊園地があった。  遊園地の名前は〈桜ドリームパーク〉。  十年前まで、そこは夢に溢れた場所だった。  しかしある日を境に、夢に溢れたその場所は徐々に影がさしていく。  老若男女関係なく、二十三人もの人が、次々とその遊園地を最後に、忽然と姿を消したからだ。あらゆる方向性を考え懸命に捜索したが、手掛かり一つ発見されることなく、誰一人発見される事もなかった。  次々と人が消えて行く遊園地を、人々はいつしか【人喰い遊園地】と呼び恐れた。  閉園された今尚、人々はその遊園地に魅せられ足を踏み入れる。  肝試しと都市伝説を確かめに……。  そして、この案件を担当することになった新人探偵も。  新人探偵の神崎勇也が【人喰い遊園地】に関わった瞬間、闇が静かに蠢きだすーー。  誰もそれには気付かない……。

一進一退夫婦道

Emi 松原
エッセイ・ノンフィクション
私、物書きEmi 松原、精神障害があり、今は物書きと主婦をしています。 パートナーはいっとくさん。透析患者であり、千葉から広島へお婿に来ました。 遠距離恋愛を得て結婚。年の差なんと19歳。 元コンビニ依存率99%、体を気にせず食べたいいっとくさんに、「いかに満足させて買い食いさせないと同時に血液検査の数値・体重(水分)コントロールを保つか」を理念に掲げご飯を作るのが好きになった私。 それでも起こる食卓戦争。 誕生日、クリスマス、バレンタイン、ホワイトデー、サプライズしたいのに何処かズレてたり。 笑って泣いて、怒って楽しむ。 夫婦間腎移植を目指して頑張る私と、私の体を傷つけたくないとまだごねているいっとくさん。 そんな二人の日々を綴っていけたら良いなと思います。 ※メインの物書きではないので不定期更新になります ※透析に関する内容、症状、治療法は様々です。あくまで我が家が病院と連携をとり行なっているものだということをご了承ください

谷川ベルノーは呟きたい

谷川ベルノー
エッセイ・ノンフィクション
不定期で短く呟きます。 《ノベルアップ+》で連載中のもののアルファポリス版です。

意味がわかると怖い話

邪神 白猫
ホラー
【意味がわかると怖い話】解説付き 基本的には読めば誰でも分かるお話になっていますが、たまに激ムズが混ざっています。 ※完結としますが、追加次第随時更新※ YouTubeにて、朗読始めました(*'ω'*) お休み前や何かの作業のお供に、耳から読書はいかがですか?📕 https://youtube.com/@yuachanRio

処理中です...