陽のあたる場所

こたろ

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剥落の虚偽

剥落の虚偽21

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新宿駅のホームに降りると、俺はまた駆け足で家に向かっていた…。


走りながら何度も携帯をみたけどやっぱりケースケさんからの返事は来ない…。



「はぁっ…はぁっはぁっ…。」



…ガチャン。


家に着いて、ドアを閉めると…



「ぅう…うっ…うぅっ……うっ…」



今度は自然と大量の涙が出てきて…




「うぅ~…あっ…うっ…うぅっ…ぇっ…うぅっ…うぅっ……」




俺は部屋の中で泣きじゃくっていた…。



泣きながら携帯を何度もみたけど、相変わらずケースケさんからの返事はない…。


俺は落ち着かなくて…


「…クソっ!!」



俺は気付けば身のまわりにある服や小物を片っ端から壁に投げつけていた…。



「ぁあああっっ!!」



…ドカンっ!!



「……ぁ。」



大きな缶の筒を壁に投げつけると、

あまりの音の大きさにびっくりして…。




…カランっ…カラン…。


「……。」



投げつけた缶の筒は自分の足元に戻ってきて

足元からゆっくりと、散乱した部屋の様子を眺めたら、なんだか自分がコワくなった…。
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