陽のあたる場所

こたろ

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剥落の虚偽

剥落の虚偽5

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「いいけど…

……。


時間遅いけど将吾くん大丈夫?」


あぁ…

将吾くんも気を遣って誘ってくれたんだな…。


「うん。だからちょっとだけ行きましょうよ?」


「うん♪ありがとう。」




それから2人で居酒屋に向かった…。




居酒屋に着いて、とりあえず乾杯すると…



「…んで、オカンと何話しとったの?」


「……う-ん…。」


「無理して言わんでもええけど、

言いたいことあるなら俺で良かったら聞きますよ?」


「……。


……ありがとう。」



それから、俺は昨日母親と話した事を、断片的に話し始めた--。



真央の事…

母親が俺の生き方に理解がない事…



将吾くんは黙ったまま、ずっと俺の目をみながら聞いてくれていた…。





「……だから、

母親に言われて自信がなくなっちゃって…。



俺、生き方間違っちゃったんじゃないかって…。」



「別に…

生き方に正解なんてないと思いますけど?」



「……うん。

それもそうなんだけど…




昔、『ウエディングドレスはどんなの着よう?♪』

って考えていた自分を思い出したら…




なんだか昔の自分も裏切って生きているような気になっちゃってさ…。」
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