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沈む太陽
沈む太陽28
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将吾くんはここ最近すっかり笑わなくなってしまっていて、
治さんもかなり気になっている様子だった…。
「そうっすね…。」
この日も仕事が終わったのは深夜0時近くで…
将吾くんが帰った後、俺と治さんで立ち話をしていた。
「福永さん、
俺はどうしたらいいでしょうか…?
何かアイツにしてやれることありますかね?」
「…。いや…
特にいつも通りでいいと思いますよ?
変に気を遣い過ぎても、将吾くんも気にしちゃうと思うんで…。」
「確かにアイツ敏感ですからね。」
「ですね。…ただ
あくまで俺の個人的な意見ですけど、
例えば将吾くんの近くには商品を大量に置かず、
小出しにしていくとかどうですか?
この前も『こんだけ量があると思うとしんどい…。』って言ってたんですよ。
今商品だらけで圧迫感あるじゃないですか?
だから小出しにすれば圧迫感も減って、少しは気持ちも楽になるんじゃないですかね?」
「なるほどぉ。」
「平常心が保ててれば、将吾くんの働き自体も円滑になって効率が上がると思うんですよね。
変な話、その方が治さん自身も無駄な時給が発生しなくて済むし、
効率が良くなればお互い無駄がなくなっていいと思うんです。
ただホントにこれはあくまで俺の主観ですから、
治さんがそこまで気に掛ける必要は全くありません!!」
「まぁそうですよね…。
ただ、今シゲルさんもいなくなって、仕事場自体の雰囲気的にも悪くなってますし、
俺自身もなんとか改善していきたいんですよね。」
「だとしたら、今将吾くんてかなり重要なポジションですし、
とにかく今は将吾くんの負担を減らした方がいいと俺は思います。」
「でもアイツ『自分が必要とされていないような気がして…』って言ってたじゃないですか…。」
「いや…それは…。
治さん!
人間誰でも必要とされ過ぎも、必要とされなさ過ぎもしんどいと思います!!
仕事も愛情や気遣いもある程度"普通"じゃないと、
誰しも"しんどい"って感じると思いますっ!!!!」
治さんもかなり気になっている様子だった…。
「そうっすね…。」
この日も仕事が終わったのは深夜0時近くで…
将吾くんが帰った後、俺と治さんで立ち話をしていた。
「福永さん、
俺はどうしたらいいでしょうか…?
何かアイツにしてやれることありますかね?」
「…。いや…
特にいつも通りでいいと思いますよ?
変に気を遣い過ぎても、将吾くんも気にしちゃうと思うんで…。」
「確かにアイツ敏感ですからね。」
「ですね。…ただ
あくまで俺の個人的な意見ですけど、
例えば将吾くんの近くには商品を大量に置かず、
小出しにしていくとかどうですか?
この前も『こんだけ量があると思うとしんどい…。』って言ってたんですよ。
今商品だらけで圧迫感あるじゃないですか?
だから小出しにすれば圧迫感も減って、少しは気持ちも楽になるんじゃないですかね?」
「なるほどぉ。」
「平常心が保ててれば、将吾くんの働き自体も円滑になって効率が上がると思うんですよね。
変な話、その方が治さん自身も無駄な時給が発生しなくて済むし、
効率が良くなればお互い無駄がなくなっていいと思うんです。
ただホントにこれはあくまで俺の主観ですから、
治さんがそこまで気に掛ける必要は全くありません!!」
「まぁそうですよね…。
ただ、今シゲルさんもいなくなって、仕事場自体の雰囲気的にも悪くなってますし、
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