陽のあたる場所

こたろ

文字の大きさ
上 下
210 / 449
沈む太陽

沈む太陽26

しおりを挟む
なぜ音楽とはここまで人を熱くさせるのだろう--?


"音楽"とはまさに音を楽しむためのものだ。


別に楽しめればどんなカタチだっていいのだろうか…?


しかしもしそれを仕事とするならば、

その熱い気持ちが大勢の人に伝わらなければならない。


音楽もまた需要と供給で成り立っているのだ。


音楽を発信したい側と音楽を聴きたい側…。


もし発信側の自己満で満足できるならばどんなカタチだって成り立つのだが…


彼らは何を求めているのだろうか---?




翌日、俺はまた高円寺に出勤で将吾くんと一緒に仕事をしていた。


すると、将吾くんはまたずっと黙り込んで仕事をしていた…。


今日もまた仕事の終わりが見えないほど忙しくて、

なんだか今日はみんなも大人しい…。



気が重い……。




お昼になると、また無言で将吾くんの横を歩いて一緒にラーメンを食べに行った。



ラーメンを注文して待っている間もしばらく無言で、

しばらくして俺はやっと将吾くんに話し掛けた。


「これからさ、ハギの仕事が落ち着いて会う機会が増えるといいね♪」


「……うん。」


将吾くんは今日もまた返事がそっけない…。



昨日元気になったと思ったのに…
今日は何を考えているのだろうか……?



「へい、お待ち♪」


すると、2人分同時にラーメンが出来上がった。


「まぁ落ち着くって言っても、ハギの仕事じゃそんなに急には変わらないだろうけど…。

あとはハギ自身がどれだけ仕事の合間みつけて頑張れるかだよなぁ…。」



すると将吾くんは黙って手を合わせてから箸に手をつけた。


「大丈夫。

俺が頑張るからっ!!」


ラーメンを見つめながらそう言うと、思いっきりラーメンをすすった。


「ぉお!?やる気じゃん!?

あらステキ♪見直したわぁ~☆」
「ブホっ!!

ゴホっゴホっ…。」



俺はおねえ言葉で返すと将吾くんはむせて、ラーメンが飛び散っていた(笑)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちはやぶる

八神真哉
歴史・時代
政争に敗れ、流罪となった貴族の娘、ささらが姫。 紅蓮の髪を持つ鬼の子、イダテン。 ――その出会いが運命を変える。 鬼の子、イダテンは、襲い来る軍勢から姫君を守り、隣国にたどり着けるか。 毎週金曜日、更新。

カクヨム、noteではじめる小説家、クリエーター生活

坂崎文明
エッセイ・ノンフィクション
カクヨム、noteを中心に小説新人賞やクリエーター関連のエッセイを書いていきます。 小説家になろう、アルファポリス、E☆エブリスタ、ノベラボなどのWeb小説サイト全般の攻略法も書いていきます。 自動バックアップ機能がある『小説家になろう』→カクヨム→noteの順に投稿しています。note版がリンク機能があるので読みやすいかも。 小説家になろう版 http://ncode.syosetu.com/n0557de/ カクヨム版(567関連で公開停止) https://kakuyomu.jp/works/1177354054880246141 【続編】カクヨム、noteではじめる小説家、クリエーター生活2 作者 坂崎文明 https://kakuyomu.jp/works/16816700427247367228 note版 https://note.mu/sakazaki_dc/m/mec15c2a2698d E☆エブリスタ版 http://estar.jp/_howto_view?w=24043593 小説家になるための戦略ノート 作者:坂崎文明《感想 130件  レビュー 2件 ブックマーク登録 1063 件 総合評価 2,709pt文字数 958441文字》も人気です。 http://ncode.syosetu.com/n4163bx/

〈完結〉2022年四度目の北海道チャリ旅行は体重増加でママチャリに泣く泣く別れを告げ「ミヤタのフリーダム・タフ」で行くことにしたのだ。

江戸川ばた散歩
エッセイ・ノンフィクション
一回目は2019年「50女がママチャリで北海道を回ってみた」。 二回目は2020年「続・50女がママチャリで北海道を回ってみた~2020ソーシャルディスタンスな基本現地レポ」。 三回目は2021年「続々・50女がママチャリで北海道を回ってきた・道南やめてオロロン逆襲のちにスポークが折れてじたばたした話。」 この三回目でとうとうママチャリなり通学用自転車では積載荷重に無理があることが判ってしまった筆者。 そこで今回は国産メーカーのミヤタ自転車の「フリーダム・タフ」でスポーツ自転車デビュー。 勝手が全く変わってくるママチャリ旅との違い含めて今年も行くぞレポでございます。

山鹿キリカの猪鹿村日記

伊条カツキ
エッセイ・ノンフィクション
限界集落となっていた猪鹿村の村長は、ハイテク村への脱皮を掲げ、 通信インフラを改善し、空家を無償で提供し、移住者を募集する。 そんな条件に惹かれて猪鹿村に移住してきたフリーライターの山鹿キリカ。 彼女が経験した猪鹿村での出来事。 2019年2月8日~17日まで福岡市で行われる劇団ショーマンシップの舞台公演 「選挙でGO」の前日譚です。 2月23日の直方公演終了後は、後日談を連載開始。

【猫画像あり】島猫たちのエピソード

BIRD
エッセイ・ノンフィクション
1作品あたりの画像の枚数上限(400枚)に達したため、こちらは完結。 【島猫たちのエピソード2025】を新たにスタートします。 石垣島は野良猫がとても多い島。 2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。 「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。 でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。 もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。 本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。 スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。

【一話完結】3分で読める背筋の凍る怖い話

冬一こもる
ホラー
本当に怖いのはありそうな恐怖。日常に潜むあり得る恐怖。 読者の日常に不安の種を植え付けます。 きっといつか不安の花は開く。

彗星と遭う

皆川大輔
青春
【✨青春カテゴリ最高4位✨】 中学野球世界大会で〝世界一〟という称号を手にした。 その時、投手だった空野彗は中学生ながら152キロを記録し、怪物と呼ばれた。 その時、捕手だった武山一星は全試合でマスクを被ってリードを、打っては四番とマルチの才能を発揮し、天才と呼ばれた。 突出した実力を持っていながら世界一という実績をも手に入れた二人は、瞬く間にお茶の間を賑わせる存在となった。 もちろん、新しいスターを常に欲している強豪校がその卵たる二人を放っておく訳もなく。 二人の元には、多数の高校からオファーが届いた――しかし二人が選んだのは、地元埼玉の県立高校、彩星高校だった。 部員数は70名弱だが、その実は三年連続一回戦負けの弱小校一歩手前な崖っぷち中堅高校。 怪物は、ある困難を乗り越えるためにその高校へ。 天才は、ある理由で野球を諦めるためにその高校へ入学した。 各々の別の意思を持って選んだ高校で、本来会うはずのなかった運命が交差する。 衝突もしながら協力もし、共に高校野球の頂へ挑む二人。 圧倒的な実績と衝撃的な結果で、二人は〝彗星バッテリー〟と呼ばれるようになり、高校野球だけではなく野球界を賑わせることとなる。 彗星――怪しげな尾と共に現れるそれは、ある人には願いを叶える吉兆となり、ある人には夢を奪う凶兆となる。 この物語は、そんな彗星と呼ばれた二人の少年と、人を惑わす光と遭ってしまった人達の物語。        ☆ 第一部表紙絵制作者様→紫苑*Shion様《https://pixiv.net/users/43889070》 第二部表紙絵制作者様→和輝こころ様《https://twitter.com/honeybanana1》 第三部表紙絵制作者様→NYAZU様《https://skima.jp/profile?id=156412》 登場人物集です→https://jiechuandazhu.webnode.jp/%e5%bd%97%e6%98%9f%e3%81%a8%e9%81%ad%e3%81%86%e3%80%90%e7%99%bb%e5%a0%b4%e4%ba%ba%e7%89%a9%e3%80%91/

栗花落と姫と妖と……

浅井 ことは
キャラ文芸
偶然の出会い、そして謎の目を持つ二人。 自分たちは何者で何をしていけばいいのか……

処理中です...