陽のあたる場所

こたろ

文字の大きさ
上 下
206 / 449
沈む太陽

沈む太陽22

しおりを挟む
「更にさ、『萩原、今お前は冷静じゃない!!

お前もこのまま辞めてしまったら勿体無い事くらい自分でもわかるだろ?

少し冷静になって考え直してこいっ!!』

そう言われたけど俺はまた食い下がって

『考えは変わりません!!よく考えた結果をお話したんです!!

なにも現状が変わらないのであればこのまま辞表を提出します!!』

って言ってさぁ…」

「んで?で?」


将吾くんは今度は興奮しながらハギを急かしてきた(笑)


「『分かった。お前がそこまで言うならその希望を考慮して

これからの仕事の割り振りを考える。

だから辞めるなんてバカな発言はもうするな。』って、

そう言ってくれたんだよ!!」


俺はそれを聞いて少し安心した。

とりあえず辞めることにならずに済むならば…。



「ハギ、お前よく言うたっ!!

マジ嬉しいわ……うん…。」


将吾くんはそう言いながらまた目を閉じて、うっすら涙を流していた。


「将吾くん、良かったなぁ!!」

「うん…。」


「ハギ、かっけぇなぁ!!

おめぇただのチャラ男じゃなかったんだな!(笑)」


「「ハハハハハっ」」


端からみたらハギの発言なんて子供過ぎるかもしれない。

でも例え何も変わらなくても大切なのは気持ちなんだ--。


ただその気持ちが将吾くんに伝わったなら、それも彼らの未来の糧となるのだ---。




「ハギっ!!

愛してるぜっ!!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

50代後半で北海道に移住したぜ日記

江戸川ばた散歩
エッセイ・ノンフィクション
まあ結局移住したので、その「生活」の日記です。

こんなとき何て言う?

遠野エン
エッセイ・ノンフィクション
ユーモアは人間関係の潤滑油。会話を盛り上げるための「面白い答え方」を紹介。友人との会話や職場でのやり取りを一層楽しくするヒントをお届けします。

喪女に悪役令嬢は無理がある!

夢呼
恋愛
都立高校に通う山田椿は高校二年生。クラスでも存在感0の喪女。 そんな彼女が校舎の片隅の階段で昼休みにぼっち飯を終えてライトノベルを読んでいた時、ふざけた合っていた男子生徒達の放ったサッカーボールが顔面に当たり階段から落下してしまう。 気が付いたらさっきまで読んでいたラノベの世界に入り込んでいた!しかも役どころは断罪決定の悪役令嬢のオフィーリア!完全無欠の喪女の椿にはハードルが高すぎる! 自分が死んで転生してしまったと信じた椿は無駄に断罪回避に走らず、このまま断罪される道を選ぶのだが・・・。 自分を断罪するはずの婚約者のセオドア様に声を掛けられた。 「あんた、山田じゃね?」 なんと、どういうわけかセオドア様の中にクラスメイトの柳君が憑依していた! 驚くだけじゃ済まない。柳君は完全たる陽キャ!陰キャ喪女の椿には彼を相手にするのもハードルが高い。 とは言っても、この世界の事情を全く知らない柳君は椿しか頼る人はおらず。 結局二人は常に一緒にいることに。断罪はどこへ? カクヨム様にも投稿しています。 ※10万文字を超えてしまいましたので、長編へ変更しました。  申し訳ありません・・・。

すべて実話

さつきのいろどり
ホラー
タイトル通り全て実話のホラー体験です。 友人から聞いたものや著者本人の実体験を書かせていただきます。 長編として登録していますが、短編をいつくか載せていこうと思っていますので、追加配信しましたら覗きに来て下さいね^^*

「繊細さんの日々のこと」

黒子猫
エッセイ・ノンフィクション
「繊細さん」の私が、日常で感じたことなどを綴ります。 ちなみに私は内向型HSPです✨

炊事と温弁当勉

淀川 乱歩
エッセイ・ノンフィクション
Copyright © いらすとや. All Rights Reserved. ※時計じかけのオレンジ オリジナル・サウンドトラック サントラ CD · 中古商品, 非常に良い ¥1,407Amazon

ひきこもり みそ子の日常

味噌村 幸太郎
エッセイ・ノンフィクション
キャッチコピー 「みそ子ちゃん(♂)の日記かも?」 おっす、オラみそ子(♂)ちゃん。19歳(+20)。2021年時点。 適当に書いてるだけだから期待しないでね! あとうつっぽいから耐性のない人は、やめたほうがいいかも~ ※大変申し訳ないのですが。 他サイトにて、コメント欄にてトラブルなどがあったので。 このブログにおいて。基本、頂いたコメントに、返信などは致しておりません。 作品に関しては、バシバシご指摘ツッコミなんでもOKです。 僕も喜んでご返事させていただきます。

Pillow Talk

枕崎 純之助
エッセイ・ノンフィクション
こんばんは。今夜も眠る前の5分間。ほんの短いお話を、あなたに。 枕崎 純之助です。 小説の投稿をしております。 この『Pillow Talk』では僕の過去の思い出話や今思っていることなどをチョコチョコ書き連ねていきたいと思います。 不定期の投稿となりますが、 題名の通り一日の終わり、寝る前などに少しだけお読みいただけたら嬉しいです。 よろしくお願いします。 *イラストACより作者「にゃーこみーこ」様のイラストを使用させていただいております。

処理中です...