陽のあたる場所

沈む太陽

沈む太陽18

「…え？俺は遠慮しとくよ。

だって、もし大事な話だったら俺いたらマズいっしょ？」


「福永さんにも是非そいつに会って欲しいんですわ!!」


「……でも…。

友達がどう思うか…」


「そいつに今聞いてみます!!」


「…いや…」

そういうと将吾くんはすぐに電話をかけだして、

俺の返事も聞かずにその親友に話をしいていた。


「福永さん！

そいつも大丈夫っつうんで、一緒に来てくださいっ!!」


電話を切ると将吾くんは俺の返事も待たずにチャリをこぎ出していた－－。


「わかったよ(笑)

俺も行くよ!!ｗ」



そして俺も将吾くんの後を追って、しばらくすると横に並んだ－－。



「福永さん、アイツの方から突然誘ってくるなんて珍しいんよ!!」


「そうなんだ？」


「ソイツの名前は萩原っていって"ハギ"って言うんだけどさぁ

テレビ局のカメラの仕事してんのよ。

だからいつも忙しくてなかなか会えんくてさ。」


「そりゃテレビの仕事じゃ忙しいわな。

なのに話あるって、なんか深刻な話か!?」


「だから気になるんよっ!!」


「俺も気になるっ!!」



軽快にチャリをこぎながらしばらく大声で会話していると、

将吾くんは突然急ブレーキをかけて止まった。

どうやら待ち合わせのお店に到着したようだ。


俺もつられて急ブレーキをかけ、一緒に店に入っていった－－。



「ハギはココのタコライスが大好きなんよ♪

２人でたまに来るんよね♪」