陽のあたる場所

沈む太陽

沈む太陽15

「ハハっｗ

いやいや、俺が２人で飲みたいと思ったから誘っただけ(笑)

でもぶっちゃけ、治さんもいると目上だし気ぃ遣っちゃうかなとも思ったけどｗ」


「ハハっｗ

はい、ぶっちゃけそうッスね(笑)

治さんだと敢えて場を盛り上げようとしそうだし(笑)」


「なんか俺もそうゆう気分じゃないからさ…(笑)」



「……。

すんません、なんか俺面倒くさい奴で…。」


「ハハっｗ別にいいじゃん？

…みんな面倒くさいから人間らしいんだよ。」


だからきっと俺は人間らしい将吾くんが気になってしまうんだろう…。



「将吾くん、俺さ

たまに心理学の本とか読んだりするんだけどさ、

心理学の本に書いてあることって結構納得もできるし、

こうゆう時にはこうゆう行動や発言した方がうまくいくとか、

いろいろ載ってて確かに参考にもするけど

敢えてその通りにしないというか…できない時もあるんだよね。」


「うん。…？」


「だって全部それの通りにしてしまったら、自分がなくなってしまうというか…

そんな事できたらまるで"ロボット"のような人間になってしまうよね？」


すると将吾くんは、黙って首で相槌しながら、笑っていた。



「なんかさ、合理的な考えとか、成功法って素晴らしいけど、結局それが自分に反する考えならできないな…って。


まぁ、俺はひねくれてるからね(笑)」



「わかるわ…。

まぁ、俺も曲がった人間やからね(笑)」