陽のあたる場所

沈む太陽

沈む太陽14

「…え？あ、別にええですけど？」


将吾くんキョトンとした顔で俺をみていた。


「よし♪んじゃ後で行くべ!!」


「ええ。」



それからまたお互い黙って仕事を続けていたけど、

なんだか将吾くんの返答で俺の気持ちは軽くなった。



・・
２人でと言ったのは、なんだかこうゆう時って大人数でワイワイする気分じゃないだろうし、

自惚れかもしれないけど、職場内で一番腹を割って話せる相手は俺なんじゃないかと思ったから…。





「お疲れ～っす…。」


この日、仕事はホントに早く終わり、

将吾くんは挨拶して、テンション低いまま外へ出て行った。



「お疲れ様です！

治さんすみません、

わりぃっすけど今日は将吾くん、俺借りて行きますね？」


「…え？あ…はい！」


俺も挨拶した後、治さんに一言伝えてから外へ出ていった－－。



「将吾くんお疲れ。」


外に出ると将吾くんが１人でぼーっとタバコを吸いながら待っていた。


「んじゃ行くべか。」


「…はい。


ホントに２人でいいんですか？

まだ治さんやみんな、中にいますけど…


誘わなくて大丈夫ですか…？」


「うん♪

ま、今日は２人で行こうぜ♪」



そして俺と将吾くんはそのまま居酒屋に向かった－－。



「何頼んます？」

「好きなのでいいよ♪今日は奢るから♪」



居酒屋に着くととりあえず乾杯してたか将吾くんはつまみを選んでいた。



「すんません、

なんか福永さんにまで気ぃ遣わせちゃって…。」