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沈む太陽
沈む太陽8
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「そうだったんだ…。」
「俺さ、こないだウチ来た時、福永さんにはチョロッと話したっけ。
俺、2、3年前まで鬱病で病院通ってたんよ…。
昔はさぁ、鬱病なんて『ぁあ!?そんなの気の持ちようやろ!?』って思ってたのに、
まさか自分が鬱病になるなんて思わんかった…。
でももうそれから随分経ってもう治った、思っとったのに…。」
「まぁそうゆうのって完治したって判断も難しいからね…。
昨日いきなり帰って、治さんには何か聞かれなかった?」
「治さんには今日特に何も聞かれんかった…。
多分気ぃ遣って触れんようにしてくれとるんだろうけど…。」
「…そうかぁ。」
「もう病院には行きたないんよ。
俺しばらくの間ずっと薬飲んどって…
薬飲むとろれつ回らんくなるのがの自分で分かって…嫌なんよ…。
またそうなるのが怖いんよ…。
だから俺は病院に行かなくなった。」
「俺は別にいいと思うよ?
将吾くんがそう思うなら病院なんて行かなくても。
俺は個人的に薬に頼るのはあまり好きじゃないからね。」
それから俺らはお互い確認することなく
自然と引きこまれるように"高円寺の天使"の店に入っていった--。
「俺さ、こないだウチ来た時、福永さんにはチョロッと話したっけ。
俺、2、3年前まで鬱病で病院通ってたんよ…。
昔はさぁ、鬱病なんて『ぁあ!?そんなの気の持ちようやろ!?』って思ってたのに、
まさか自分が鬱病になるなんて思わんかった…。
でももうそれから随分経ってもう治った、思っとったのに…。」
「まぁそうゆうのって完治したって判断も難しいからね…。
昨日いきなり帰って、治さんには何か聞かれなかった?」
「治さんには今日特に何も聞かれんかった…。
多分気ぃ遣って触れんようにしてくれとるんだろうけど…。」
「…そうかぁ。」
「もう病院には行きたないんよ。
俺しばらくの間ずっと薬飲んどって…
薬飲むとろれつ回らんくなるのがの自分で分かって…嫌なんよ…。
またそうなるのが怖いんよ…。
だから俺は病院に行かなくなった。」
「俺は別にいいと思うよ?
将吾くんがそう思うなら病院なんて行かなくても。
俺は個人的に薬に頼るのはあまり好きじゃないからね。」
それから俺らはお互い確認することなく
自然と引きこまれるように"高円寺の天使"の店に入っていった--。
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