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沈む太陽
沈む太陽7
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「……。」
「…大丈夫か?」
将吾くんはタバコを吸いながら、少し間を置いてやっと口を開いた。
「昨日さぁ…」
「うん?」
「俺、遅刻して早退したんよ…w」
「…は!?」
「……遅刻は普通に寝坊したっけ…。」
「うん。」
「……。
あのさ、昨日もでっかい余震あったやん?」
「…うん。」
朝俺も話したけどね(笑)
「福永さんはいなかったから知らんと思うけど…」
そう、俺は昨日他の仕事場で働いていた。
「余震が起きた時職場にいて、その時"タマコさん"が
『キャーっ!!』って悲鳴のようなキーンとする声だしたんよ…。」
「…うん。」
「そしたら俺、その声で『プチっ』ていきなりスイッチ入ってもうて…
突然"チック"がでてしまって…。」
……!!
「…で?」
(※チックとは…?
同一筋肉に起こるけいれん性の不随意運動。
不快な感覚に対する防御運動に起因することが多い。
精神緊張によっても誘発される。
自我意識が強く過敏で興奮しやすく疲労性の人に多い。
症状として多いのは顔面や頚部で、頭をふる、うなずく、眉をあげる、まばたきをする、肩をふるなどの運動がある。)
「顎のあたりがガクガクいって…頭ん中真っ白になって、
『ダメだ…。もうここに居られんっ!!』
ってなってしまって…。」
「……うん。」
「治さんの元に行って、チックがバレんよう顔強ばらせながら
『すみませんっ!!帰っていいですか!?』
って否定できんような勢いで言って…
そしたら治さんも何か察知してくれたんか、びっくりしながらも
『いいよ。帰りな。』って言ってくれて
そのまま逃げるようにチャリで家に帰ったんよ…。」
「…大丈夫か?」
将吾くんはタバコを吸いながら、少し間を置いてやっと口を開いた。
「昨日さぁ…」
「うん?」
「俺、遅刻して早退したんよ…w」
「…は!?」
「……遅刻は普通に寝坊したっけ…。」
「うん。」
「……。
あのさ、昨日もでっかい余震あったやん?」
「…うん。」
朝俺も話したけどね(笑)
「福永さんはいなかったから知らんと思うけど…」
そう、俺は昨日他の仕事場で働いていた。
「余震が起きた時職場にいて、その時"タマコさん"が
『キャーっ!!』って悲鳴のようなキーンとする声だしたんよ…。」
「…うん。」
「そしたら俺、その声で『プチっ』ていきなりスイッチ入ってもうて…
突然"チック"がでてしまって…。」
……!!
「…で?」
(※チックとは…?
同一筋肉に起こるけいれん性の不随意運動。
不快な感覚に対する防御運動に起因することが多い。
精神緊張によっても誘発される。
自我意識が強く過敏で興奮しやすく疲労性の人に多い。
症状として多いのは顔面や頚部で、頭をふる、うなずく、眉をあげる、まばたきをする、肩をふるなどの運動がある。)
「顎のあたりがガクガクいって…頭ん中真っ白になって、
『ダメだ…。もうここに居られんっ!!』
ってなってしまって…。」
「……うん。」
「治さんの元に行って、チックがバレんよう顔強ばらせながら
『すみませんっ!!帰っていいですか!?』
って否定できんような勢いで言って…
そしたら治さんも何か察知してくれたんか、びっくりしながらも
『いいよ。帰りな。』って言ってくれて
そのまま逃げるようにチャリで家に帰ったんよ…。」
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