陽のあたる場所

こたろ

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君の鼓動

君の鼓動36

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端からみたら俺らはまるでBLのようなワンシーンかもしれない…。

でも今は、ただただ君が元気になって欲しいと願う--。




「昔さぁスタイリストのアシスタントやってた時に、俺あまりにも疲れてさ…

ある日家で突然ワケもなく号泣しちゃったんだよね…。


そしたらウチの母ちゃんにさ、

『たまには思いっきり泣いていいのよ。

泣いたらスッキリして、その後元気になれるから。』

って言われて、更に思いっきり泣いちゃってさ(笑)


でもそしたら次の日めっちゃ元気になったんだ--。


だから将吾くんもたまにはいっぱい泣いときなよ…。」


「……うん…。


うっ…うぅっ………。」




ディスプレイには『陽はまたのぼりくりかえす』のPVが流れていた---。




しばらくすると将吾くんは泣き疲れたのか…

「そろそろ寝るっけ…。」



ベッドを離れてソファーに横たわった。



「いいよ。将吾くん自分のベッドで寝なよ。」


「福永さんベッドで寝てや…。」


俺はもう動かんっ!とばかりに目を閉じながら呟いた…。


「……。

サンキュ…。」



相変わらずの気い遣いめっw



そのまま将吾くんはスヤスヤと眠りに就いていた。




ディスプレイはいつの間にか

『静かな日々の階段を』のPVが流れていた--。



『ハーフタイムなんてなしに過ぎる日常

俺もなんとかここで一応

やりくりしてるわけで 時にはなりふり構わずに生きよう

むかえる朝 変わらずにまだ 陽はまたのぼりくりかえしてゆく

窓の外は南風 洗い流してこの胸の痛みまで

過ぎ去りし日の涙 時がやがて無意識の中連れ去るのなら

大事なのは光だけ あともう少しここにいたいだけ

We go every day 行こう笑みで

光の照らし出す方に 開かれた未来目差すように

We go every day 行こう笑みで

花ビンに水をさすように ねがいよかないますように~♪』


この歌詞を聴いて、俺はベッドの上からリモコンで『陽はまたのぼりくりかえす』に戻して、

また歌詞を聴きながら眠りに就いた---。
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