陽のあたる場所

君の鼓動

君の鼓動33

将吾くんの家にはいると、

そこはいかにも男の一人暮らしっぽいシンプルな部屋だった。


テーブルの下には大量のＣＤが乱雑に重ねてある。


トイレを借りると、トイレにはまた音楽雑誌やマンガが乱雑に重ねてあった。



…ん？

仕事は細かいクセに、案外こうゆうとこは雑なんだな(笑)


「福永さんどうよ？なかなかキレイにしとるっしょ？ｗ」



部屋は全体的にキレイで整っているけど、

どこかズボラさのある部屋に感じるのは俺が"女"だからだろうか－－？


「ハハッｗ自分で言うなって!(笑)」



それから将吾くんは俺の好きなDragon AshのＰＶを観せてくれた。



「父から得た揺るぎない誇り♪

母がくれた大きないたわり～♪


君にもらう温かいぬくもり♪

明日への糧に生き抜くために～♪」


画面には大好きな"Greatful Days"のＰＶが流れていて、俺は自然と口ずさんていた－－。


「すげっ!!

歌詞めっちゃ覚えとるやん!?」


「ハハハッ!!

これはしょっちゅうカラオケで唄ってたからね(笑)」



この曲は真央と出会ってから、カラオケでずっと２人一緒に唄ってきた曲だった－－－。





「将吾くんは今まで彼女と２人でカラオケ行ったことある？」