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君の鼓動
君の鼓動21
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今日子が嫁いだ旦那の実家は福島の内陸部で、
地震自体の被害はそこまでなかったらしく旦那さんは普通に仕事を続けていた。
石材を扱う家業は、普通どころかむしろ忙しくなっていたようだ…。
その理由はなんとも皮肉なもので、
震災での死者が多く"墓"が必要とされているからだ…。
旦那さんはせわしく働く中、今日子は子供2人を連れて横浜の実家に戻っていた。
そして今日子の娘は来週から福島の幼稚園に入園することが決まっていた--。
そんなわけで入園式までには福島に戻ると話していたが…
「旦那が心配性でさ、まだまだ横浜に居ろって言うんだけどさ、
やっぱ入園式に行かないと、友達と馴染むの遅くなりそうだし、私は放射能よりそっちの方が心配でね(笑)」
「うーん…旦那さんの気持ちも分かるけどね。
俺もどちらかと言えば入園式には行った方が良いと思うね。
やっぱ友達作りは大切だからね♪」
それから俺は将吾くんのことを思い出していた…。
将吾くんは転校三昧の小・中学生時代、クラスメートとは少し仲良くなってもすぐ転校で『友達が少ない』と話していた。
こうゆう場合でも柔軟性のある子供ならすぐに馴染めるのだろうけど、
昔そんな柔軟性を持ち合わせていなかった自分を思い出すと、他人の子供さえ心配になってしまう自分がいる…。
俺はお節介だし、心配性だし…
実に面倒くさいタイプの人間だ(笑)
「フクは最近どう?
相変わらず仕事掛け持ちしてんの?(笑)」
地震自体の被害はそこまでなかったらしく旦那さんは普通に仕事を続けていた。
石材を扱う家業は、普通どころかむしろ忙しくなっていたようだ…。
その理由はなんとも皮肉なもので、
震災での死者が多く"墓"が必要とされているからだ…。
旦那さんはせわしく働く中、今日子は子供2人を連れて横浜の実家に戻っていた。
そして今日子の娘は来週から福島の幼稚園に入園することが決まっていた--。
そんなわけで入園式までには福島に戻ると話していたが…
「旦那が心配性でさ、まだまだ横浜に居ろって言うんだけどさ、
やっぱ入園式に行かないと、友達と馴染むの遅くなりそうだし、私は放射能よりそっちの方が心配でね(笑)」
「うーん…旦那さんの気持ちも分かるけどね。
俺もどちらかと言えば入園式には行った方が良いと思うね。
やっぱ友達作りは大切だからね♪」
それから俺は将吾くんのことを思い出していた…。
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