陽のあたる場所

こたろ

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君の鼓動

君の鼓動20

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「うわっ!!マジでごめんっ!!

そうだよなっ!!(汗)2人とも子供もいるのに待たせてすまんっ!!!!」


「いいよいいよ(笑)

しかも献血行ってたなんて偉いよ♪フクらしいねw」


「いや……


献血行ってたのは、ただ自分の為だからさ…。」


俺は正直言うと最近自分に自信がなかった…。


なんだか自分は人の役に立っているのか不安だったから…。


自分でも誰かの役に立っている自信が欲しくて、自分の為に行ったのだ。


「さっちゃんホント久しぶりだね♪」


「うわっ!!そのあだ名久々にきいたよ!!(笑)」


「え!?」


繭ちゃんはたまにしか会わないから、今日はかれこれ5年ぶりくらいの再会だった--。


「俺、今は"フク"で通ってるからちょっとびっくりしたわ!!(笑)」



それから、繭ちゃんの車で繭ちゃんの家に向かった。


車内では繭ちゃんがまだなれなさそうに俺の事を"フクちゃん"と呼ぶのが新鮮だった(笑)


「え!?繭ちゃんの旦那さんは単身赴任中なの!?」


「うん、ホントは旦那に付いて行こうか迷ったけど、もう家買っちゃってるし、

しかも子供たちも学校を転校するの可哀想だし(笑)」



そんな繭ちゃんの旦那さんはまだ後2年も転勤で埼玉にいるらしい…。



「寂しくない?」


「寂しいっちゃ寂しいけど…


子供いるし、子育てだけで毎日精一杯だから、1日1日があっという間だよ(笑)


あと旦那もだいたい週末に一度は帰ってくるしね♪」



繭ちゃんは結婚してもう既に約10年で、すっかり肝っ玉母ちゃんみたいになっていた(笑)



それから繭ちゃんの家に着いて、子供同士を遊ばせながら、

俺ら3人は近況報告し合っていた--。



「今日子、福島はどう?」


「う~ん、ウチは内陸部の方だし、だいぶ落ち着いてきたよ。

でも相変わらず風評とか酷くて心配だけどねw」
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