陽のあたる場所

君の鼓動

君の鼓動11

あの頃、17歳になった私は

毎日遅刻してはギャルの鈴木さんや佐藤さんと、

そしてたまに２人の友達のユキエちゃんも一緒に、授業をサボるのがすっかり日課となりつつあった。


髪をショートに切ってから、おしゃれをするのも楽しくなってきて、

学校帰りに兄・健一郎と原宿に買い物に行ったりするようになっていた。


"おしゃれ"とは言っても最初はファッション誌を見よう見まねで

頑張り過ぎてヘンテコな格好なんかもしていたけど(笑)



でもだんだんと慣れてきて、自分の好みや着たい服が分かるようになってきたら

ますますおしゃれが楽しくなった♪



一年の時同級生だった女子に廊下でばったり会った時に

『何いきなり個性派ブっちゃってんの!?(笑)』

とかイヤミも言われたけど、

『私も佐藤さんや鈴木さんみたいに、学校以外にイケてる友達を作ってやる！』

とか勝手に内心の野望を持ち始めていて(笑)

だんだん学校の人達の目は気にしなくなっていた－－。



逆にそう思うようになってから、クラスメートも私に普通に話し掛けてくるようになったのだ。



「さっちゃんまた髪切ったの!?ｗ」


髪をショートにしてから１ヶ月足らずで私はまた更に髪を切った。


その日も遅刻して、一時間目が終わると同時に教室に入ると

最近お弁当を一緒に食べるようになったクラスメートの今日子ちゃんがすぐさまツッコんできた(笑)


「うん♪

短い方が似合うって分かって、また思い切っちゃった(笑)」


「ウケる～ｗどんだけ短くしちゃうわけ～？




最終的には坊主までいっちゃうんじゃないの!?(笑)」