陽のあたる場所

君の鼓動

君の鼓動6

「…へぇ。」

「フクもYouTubeで観てみてよ！

消される前にさ!!(笑)」


「うん♪観てみるよ。」


「"斉藤○義、原発"で調べれば出てくるよ♪」


「おう♪了解！」



それから２人でお互いの近況を話したりしていた－－。



「フク、そういえば奈良くんはどうなったの？ｗ」


「いやぁ…。そのまま変わらず。」


「マジ!?」


「なんかマイキーも奈良くんと電話したらしいんだけど、

暴走したままでキツいこと言われたらしいよ？」


「マジかよぉ…。

ついに解散か!?(笑)」


「笑って言うなよ…。

どーすりゃいいんだか…。」


「困ったもんだねぇ…。

奈良くんに他の考え方できるような参考文献貸そうか？」


「いや、いいよ。

貸してもそうゆうの読まないだろうし、読んでも納得しないと思う…。


俺らみたく理屈云々で考える頭じゃないと思うからさ。」


「子供だねぇ。」


「いや、そもそも音楽は理屈じゃなくてハートだろ!?ってことなんだと思うよ？」


「でもそんな義援金にこだわるなら無名なフクたちがみんなでライブやるより

奈良くん１人で募金箱でも持って義援金集めた方が確実だと思うけどな。」

「そりゃ俺も同じ考えだｗ

でもそこを音楽でやりたいんだよ。」


「じゃあ１人でもライブやればいいじゃん!?

だってマイキーくんは忙しいんだろ？

メンバーであるマイキーくんに思いやりも持てないようじゃ東北の人たちなんて救えないよ。」


「本人に言ってやってくれよｗ

今俺が何を言っても聞いてくれないだろうからね。


更に俺の理屈でもっと冷たい言い方をすれば、

音楽にこだわる時点で『俺らの音楽で義援金を集めた』という自分の満足感を得たいからだろ？って。

けど、そんなこと言ったら本当に解散どころか絶縁になりそうだから言わないけどね。


こうゆう俺の理屈っぽいところも奈良くんは嫌いだろうからさ(笑)」