陽のあたる場所

溺れる魚

溺れる魚11

…え!?


「ははっ!!ｗ」


俺は勝手に気持ちが早まっていた自分に気づき、

１人で笑いながらメールを返した。


「すまん(笑)

もう終わってるもんだと思ってた(笑)

じゃあ終わる頃連絡して✋

迎えに行くから一緒に帰ろう⤴」


そうだ。少し落ち着こう。


真央の仕事が終わるまで部屋でCharaのアルバムを聴きながら、

mixiのつぶやきでみんなのやり取りをみていた。


ん？

それにしても、関西のヤツの批判的なつぶやきがやたら多い…。



それから真央の仕事が終わると、渋谷で待ち合わせて２人で真央の家に向かった。



真央の家に着くと、俺は持ってきた荷物を開け、１つ１つ真央に渡していった。


「はいっ!!これはマスクな!!

外出る時はちゃんと付けろよ!?」


「アハハッｗありがと♪」


「んで、これが缶詰めで、インスタント麺もこの味なら真央も食えるべ？」


次々にでてくる俺のカバンを見ながら真央は

「フク、もうまんま"お母さん"じゃんっ!?(笑)

ってか、なんでも出てきて四次元ポケットみたいだねｗ」


と、全部出し切るまで『まだでてくるの!?ｗ』とずっと笑っていた(笑)



それからその後、俺はテレビを付けてしばらくニュースを観ていた。

真央が『Ｎ○Ｋ以外はダメっ!!』と言うから、俺は渋々Ｎ○Ｋにして原発の様子をずっと観ていた。


「フク～、あんまニュースの観過ぎもよくないよ？」


「……うん。」


確かにあまり暗いニュースばかり観ても不安になる一方でよくないとは分かっていたけど

俺は放射能のことが気になってずっとテレビに釘付けになっていた。



そしてしばらくすると真央に『もう観るの終わりっ!!消すよ!!』

と無理やりテレビを消された(笑)




その後、友人から一件のメールが届いた。



「……。



はぁ…。」



「フク、どうしたの？」



そのメールは、昨日からの不安感を決定付けるものとなった－－。