陽のあたる場所

こたろ

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溺れる魚

溺れる魚4

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電車が遅れる事を予想して早めに家をでたけど、

高円寺駅に着いた時にはもう時間ギリギリで

駅から走って仕事場まで向かった。



「ぉお!?福永さんっ!!!」


仕事場が見えてくるとタバコを吸っていた将吾くんが

俺に向かって大きく手を振ってきた。




良かった…

将吾くんも無事だ…。



「やぁ~ギリギリだぁっ!!

良かった間に合って♪」


「いやぁ良かった!

福永さんも無事で♪」



出勤すると、みんな震災の話で持ちきりで、

なかなか仕事に手がつかなかった。



余震が続く中、みんなの不安感もつのり

結局仕事は早く切り上げることとなって、俺は夕方にはもう新宿に着いていた。



別に家に帰ってもやる事がないし、無駄な電気を使うだけだから

俺はまたコンビニに顔を出して、暇つぶしがてらコンビニの仕事を手伝っていた。


なんだか何もしないでいると落ち着かなくて…。



でも、手伝うとは言っても…


「げっ!

もう品出しできる物何もないじゃないっすか…。」


商品は昨日のうちに激減して、入荷の見込みもなく品薄となっていた…。




そんな中、翌日には高円寺で飲み会が行われる予定だ…。



「つーか食材ってちゃんとあるのかな?」


「ってかさ、






そもそも飲み会なんてやってていいのかな…?」
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