陽のあたる場所

Ｂ型行進曲

Ｂ型行進曲31

慌ててコンビニに向かうと…




……え!?




「なんスか…これ…？」





店内はカップラーメンやお酒を買い込むサラリーマンやＯＬで埋め尽くされていた…。



「見たまんまだよ…(笑)」


店長は苦笑いでせわしく働いていた…。



「いらっしゃいませ～っ!!」


俺も直ぐにレジに入り延々と並び続ける客をひたすらさばいて

無心で深夜まで働いていた…。



「フクくんっ!!


凄いよ今日はっ!!」


「…え？」



「有り得ない…



恐ろしいよ……。





なんと過去最高の売り上げだ…。」


「マジっすか!?」



それから俺は深夜12時を過ぎてやっと家に帰った。




その翌々日、俺は変な胸騒ぎがしてmixiのつぶやきに書き込んでいた。


『俺、霊感とかないけど、昔おばあちゃんが亡くなる前日に胸騒ぎがした。

今そんな胸騒ぎがするから心配😱

とりあえず友達の安否は確認できたし…あとはでかい余震が来なければいいけど😱💦』



そんなつぶやきをすると数人からコメントが返ってきた。


その中で友人"東野"は、

『ただの空騒ぎだろ!?😁』

と返してきた。


俺はなんだかこのコメントでちょっと安心して返信した。


『あ、そうかも(笑)

ただの恋の空騒ぎかもな😁💨』

…と。





それから俺は……？









よく『努力すれば必ず報われる』とか言うけど

この天災を目の当たりにして、誰がそんな綺麗事を言えるだろうか－－？



でも俺は自分の選んだ方向に走るしかなかったんだ…。



ただ君に笑って欲しかったんだ－－


ただ俺は君の笑顔が見たかったんだ－－－。



走る先に陽の光があると信じていたんだ…。


その先に闇があるなんて思わかった…。



"泥沼"に向かって走ってるなんて想像もつかなかったんだ－－。








まさかこれから墜ちていくのが"自分"とも知らずに－－－。