陽のあたる場所

こたろ

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B型行進曲

B型行進曲29

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新宿駅に着くと揺れはおさまり

通行人や車も再び動きだした。



俺はハッとして、慌てて真央に電話をかけたがもちろんつながるワケもなく…



クソっ!!

数分前までつながって話してたのに…。




何度かかけて、諦めようとしたその時…



ん?



あれ?




あのコは…!?



自分の前を通り過ぎた女の子を目で追っていた…



「ちょっ…ちょっとぉ!!」

俺は慌てて追いかけて、トントンっとそのコの肩を叩くと…


「ヒィっ!!

え…ぁあ~っ!!」


「やっぱり(笑)」



"不幸中の幸い"とはこの事だろうか…!?


なんと、バイト先のコンビニの近くで働いている女の子で


それは、俺が最近気になっているコンビニ常連客の女の子だった--。



「今から出勤ですか!?」


「はいっ!!」


「すごかったですねっ!!今の地震っ!!」


「も~っ!!びっくりしましたよっ!!」


「あ…俺に?

それとも地震に?(笑)」



「どっちもですっ!!(笑)」



それから俺は暇だったので、

その女の子の出勤先のお好み焼き屋まで送っていくことにした。



こんな時に不謹慎だけど、なんだか嬉しくて夢中で話をしていて

お好み焼き屋にあっという間に着いてしまった…。


「じゃあ…

仕事頑張ってください♪」


「はい♪

ありがとうございます!」



それから俺は、バイト先のコンビニに行くと…


「お!フクくん大丈夫だった!?」


「いやぁ俺は大丈夫ですけど…

店長は…ってかお店の中は大丈夫でした!?」



「いやぁ大変だったよ…。ランさんは突然泣き出すし、

俺は商品落ちないよう必死だったし…。



とりあえず、大丈夫だけど、どうなっちゃうんだ!?


今日これから…?というか…





日本のこれからは………」
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